絵双紙妖綺譚  朱鱗の家

絵双紙妖綺譚  朱鱗の家

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1991年10月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784048726382

絵双紙妖綺譚  朱鱗の家

  • 著者 皆川 博子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1991年10月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784048726382

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「絵双紙妖綺譚  朱鱗の家」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 鯉に食いちぎられる足指。盛者必衰の名残りで死者は永遠に宝玉を彫る。血は裏切られ、落ちのびた兵士は当人なのか身代わりか。女形は蜘蛛に抱かれて永遠の眠りにつく。それはあまりにも嫋やかでやすらかで。 鮮やか 鯉に食いちぎられる足指。盛者必衰の名残りで死者は永遠に宝玉を彫る。血は裏切られ、落ちのびた兵士は当人なのか身代わりか。女形は蜘蛛に抱かれて永遠の眠りにつく。それはあまりにも嫋やかでやすらかで。 鮮やかに匂い立つ掌編集。時代も場所も様々なあやしく美しい空気に、もはや息苦しいほどの濃密な世界に、くらりくらり。皆川さんの納得の濃密な世界と、岡田さんのあやしく美しくてこわい絵が見事に相まってまさしく「妖綺譚」。すごい本でした。 …続きを読む
    ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
    2019年07月27日
    156人がナイス!しています
  • 購入を機に再読。この本の造りの素晴らしさに、あらためて溜息がでる。文庫や他の作品集にも収められているが、やはり絵双紙のようなこの単行本で味わいたい。絢爛たる絵と文で、すべての頁隅々まで妖しい怪異の世界 購入を機に再読。この本の造りの素晴らしさに、あらためて溜息がでる。文庫や他の作品集にも収められているが、やはり絵双紙のようなこの単行本で味わいたい。絢爛たる絵と文で、すべての頁隅々まで妖しい怪異の世界をみせてくれる。忍び寄る死の影や秘められた犯罪や情念もきらびやかに舞踊るような美しさ。 …続きを読む
    mii22.
    2017年12月10日
    54人がナイス!しています
  • 本物の絵草子のように、ほぼすべてのページに岡田絵師のイラストが塗り込められている。点描がメインの、エロティックな筆致と、皆川さんの文章が絡み合い、ひとつの世界をつくりあげている。つかのまの幻想を、ここ 本物の絵草子のように、ほぼすべてのページに岡田絵師のイラストが塗り込められている。点描がメインの、エロティックな筆致と、皆川さんの文章が絡み合い、ひとつの世界をつくりあげている。つかのまの幻想を、ここに見た。 …続きを読む
    佐島楓
    2015年02月22日
    36人がナイス!しています

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