N・P

N・P

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1990年12月13日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784048726245

N・P

  • 著者 吉本 ばなな
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1990年12月13日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784048726245

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「N・P」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 本作が刊行されて、30年余りが経過していますが、ばななさん初期の頃の中では結構謎めいた作品なのではないかと感じます。テーマは色々あり、中でも「近親相姦」を扱っていたのは、当時かなりセンセーショナルだった 本作が刊行されて、30年余りが経過していますが、ばななさん初期の頃の中では結構謎めいた作品なのではないかと感じます。テーマは色々あり、中でも「近親相姦」を扱っていたのは、当時かなりセンセーショナルだったのではないかなと。ストーリーの展開自体は単純明快ですが、そこに絡み合う人物達がなかなかクセ者揃いで。そんなちょっとひねくれた物語においてもばなな節は抜群に安定しており、なんだろう、なんだろうと何度も不思議に思いながらもページを捲る手が止まりません。やっぱり改めて読みやすさって、小説の大事な要素と思いました。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2022年10月08日
    129人がナイス!しています
  • 萃の手紙前後、終盤あたりの展開に関しては目を奪われるようなものなのだが、そこに持っていくまでが冗長というか、その過程に対してあまり関心を惹かれなかった。うーん、なんだろう。作品のテーマ(と思われるもの) 萃の手紙前後、終盤あたりの展開に関しては目を奪われるようなものなのだが、そこに持っていくまでが冗長というか、その過程に対してあまり関心を惹かれなかった。うーん、なんだろう。作品のテーマ(と思われるもの)やそこに映し出されているものなんかはとても好きだし、部分的に切り取ってみると愛おしくなるような内容や文章も結構あるのに、全体を通した印象を振り返ってみるとそれほどでもなくなるのがなんだか不思議だ。 …続きを読む
    催涙雨
    2019年03月28日
    48人がナイス!しています
  • 何十回目かの再読。初めて読んだ時から「薄くて黒い長い髪」「背がひょろっと高くて口が大きい」そして「大人の顔に生まれたての赤ん坊のような純度の高い瞳」を持つ萃のビジュアルがあまりにくっきり想像できて怖いほ 何十回目かの再読。初めて読んだ時から「薄くて黒い長い髪」「背がひょろっと高くて口が大きい」そして「大人の顔に生まれたての赤ん坊のような純度の高い瞳」を持つ萃のビジュアルがあまりにくっきり想像できて怖いほどだった。性別を問わず直感的に無条件に誰かを好きになってしまうということこそが「若さ」なのだろう。対人関係に於いて、めんどくさくなるのが分かってるのに好奇心に抗えず、変な距離感で濃くて生臭い付き合いに突入してしまう、という懐かしい感覚を読むたびにリアルに甦らせてくれる大好きな作品です。 …続きを読む
    はなすけ
    2017年11月04日
    27人がナイス!しています

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