仏教の思想 12 永遠のいのち<日蓮>

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1997年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041985120
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仏教の思想 12 永遠のいのち<日蓮>

  • 著者 紀野 一義
  • 著者 梅原 猛
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1997年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041985120
混迷する時代の中で「古代仏教へ帰れ」と価値の復興を唱えた日蓮は、いかにして新しい価値の創造者となったのか。弾圧と迫害をくぐり抜け、その強烈な個性と実践力によって打ち立てられた「山川草木悉皆成仏」の思想はまた、日蓮を信奉した宮沢賢治に数多の童話を書かせた中心でもある。この仏教的自然観は21世紀における人類の世界観になりうる壮大な思想であり、日蓮がめざす「久遠実成」〈永遠のいのち〉の生命論である。 混迷する時代の中で「古代仏教へ帰れ」と価値の復興を唱えた日蓮は、いかにして新しい価値の創造者となったのか。弾圧と迫害をくぐり抜け、その強烈な個性と実践力によって打ち立てられた「山川草木悉皆成仏」の思想はまた、日蓮を信奉した宮沢賢治に数多の童話を書かせた中心でもある。この仏教的自然観は21世紀における人類の世界観になりうる壮大な思想であり、日蓮がめざす「久遠実成」〈永遠のいのち〉の生命論である。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

文庫版 序
はしがき

第一部 典型的日本人日蓮   紀野一義
序章 この本を読んでくださる人々に
1 日蓮はあっという間に眼の前に来た
2 「野の人」の系譜
3 骨も太く押しも強かった中世の日本人
一章 安房から鎌倉へ
1 今生には貧窮下賤の者と生まれ
2 災害ならびおこるさなかに
3 『立正安国論』の現代語訳
二章 神々にうながされる者
1 迫害日に日に迫る
2 神々と日蓮
3 礼拝と折伏
三章 流人の国佐渡へ
1 これは魂魄佐渡の国にいたりて
2 身命をすつるほどの事ありてこそ
3 汝らなんぞこの経文を読まざる
4 塚原の雪の中にて
四章 佐渡御書
1 世間に人のおそれるもの
2 われ身命を惜しまず
3 身は人身に似て畜生なり
4 高き山に登りて
五章 即身成仏
1 根源生命的な生きかたを示した空海
2 二七年の説法ことごとく即身成仏
3 唱題成仏
あとがき

第二部 日蓮の思想と行動
〈対談〉     
紀野一義
梅原 猛

第三部 日蓮の人生と思想   梅原 猛
はじめに
一章 価値復興者日蓮
二章 価値創造者日蓮

参考文献
日本仏教史年表

解説   井沢元彦

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「仏教の思想 12 永遠のいのち<日蓮>」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

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