無影燈(下)

無影燈(下)

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1977年11月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041307090
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無影燈(下)

  • 著者 渡辺 淳一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1977年11月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041307090
大学講師だった外科医直江は、なぜか栄進の道を捨てて個人病院の医師となる。優秀な腕、ニヒルな影をもつ彼に看護婦倫子は惹かれてゆく。酒と女に溺れつつどこか冷めた直江に秘密が……。 大学講師だった外科医直江は、なぜか栄進の道を捨てて個人病院の医師となる。優秀な腕、ニヒルな影をもつ彼に看護婦倫子は惹かれてゆく。酒と女に溺れつつどこか冷めた直江に秘密が……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「無影燈(下)」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • もしも、なんてことはありえないが、もしも、直江が病気でなければどんな医者を目指しただろう。私たちが感じた直江ドクターは、いつも鎧をまとい心を表には出さない冷たい印象と、反対に言葉は乱暴だが患者の立場を もしも、なんてことはありえないが、もしも、直江が病気でなければどんな医者を目指しただろう。私たちが感じた直江ドクターは、いつも鎧をまとい心を表には出さない冷たい印象と、反対に言葉は乱暴だが患者の立場を慮る姿が交互にあらわれている。渡辺さんの「最近、大人の小説が少ない」という言葉を目にしたばかりなので、これが大人の心の姿かもしれないと思った。人が死を前にした時の恐怖は体験したものにしかわからない。いくらい者でもわからない。人は女の体から生まれてくる。元の場所に包まれることが恐怖を忘れさせてくれたのだろう。 …続きを読む
    あつひめ
    2013年10月28日
    74人がナイス!しています
  • 医者という自分の在り方。それは助ける事も大切だが、納得する死に方をさせなければ。直江は限りある命を幾度も見てきた。若い小橋に伝えたかったんですよね。麻薬を使い、女性に溺れるのは直江自身も死の恐怖に怯え 医者という自分の在り方。それは助ける事も大切だが、納得する死に方をさせなければ。直江は限りある命を幾度も見てきた。若い小橋に伝えたかったんですよね。麻薬を使い、女性に溺れるのは直江自身も死の恐怖に怯えていたかも知れない。それを優しく包み込む倫子は健気であり、切なかったです。 …続きを読む
    美雀(みすず)
    2013年10月26日
    11人がナイス!しています
  • 読書録。学生寮で、同室の先輩がお出かけした日曜日、一人読んだ後、おいおい泣いたのを覚えています。 読書録。学生寮で、同室の先輩がお出かけした日曜日、一人読んだ後、おいおい泣いたのを覚えています。
    ゆりあす62
    1970年01月01日
    10人がナイス!しています

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