死化粧

死化粧

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1971年05月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041307014
label

死化粧

  • 著者 渡辺 淳一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1971年05月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784041307014

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「死化粧」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 医者自身が手がける自分の母の脳手術と解剖、そして死出の化粧をめぐる家族の姿を、過酷にリアリティをもって描き、芥川賞候補となった新潮同人雑誌賞受賞作の表題作。「ダブルハート」は和田心臓移植を下敷きにした 医者自身が手がける自分の母の脳手術と解剖、そして死出の化粧をめぐる家族の姿を、過酷にリアリティをもって描き、芥川賞候補となった新潮同人雑誌賞受賞作の表題作。「ダブルハート」は和田心臓移植を下敷きにした作品。ドナーの移植を担当する医師の目線での作品であり脳死判定は行われていないため殺人である。これと同時期に書かれた「白い宴」でも和田移植を問題視し、著者は同大学を辞め作家に専念し出したという。とにかくパワフルな中編。死と向き合う医師たちを描いている。50年近く昔の作であるが良いものである。 …続きを読む
    James Hayashi
    2018年11月16日
    30人がナイス!しています
  • 人は死ぬ 人は死ぬ
    かば
    2018年08月27日
    18人がナイス!しています
  • 渡辺のデビュー作。四短編。『訪れ』不治の病に犯された患者。本人は一縷の望みにすがるが、医者は100%無いと知っている。生命に執着する患者の行動が凄まじい。『ダブルハート』心臓移植もの。己の名声だけを考 渡辺のデビュー作。四短編。『訪れ』不治の病に犯された患者。本人は一縷の望みにすがるが、医者は100%無いと知っている。生命に執着する患者の行動が凄まじい。『ダブルハート』心臓移植もの。己の名声だけを考える医者。医者は植物状態の男の心臓を何としても切り取りたい。男の妻を強引に承知させてしまう。ラスト、妻の笑いが虚しく悲しい。『霙』重度障害児の施設。脳性麻痺の子供の両親。危険な手術を望む。完治すればそれでよし。失敗すれば、それでお荷物は消える、という心境が垣間見える。やりきれない。全編重苦しいが引きこまれた。 …続きを読む
    MIKETOM
    2021年06月26日
    10人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品