愛と苦悩の手紙

愛と苦悩の手紙

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1962年05月28日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041099094
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愛と苦悩の手紙

  • 著者 太宰 治
  • 編 亀井 勝一郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1962年05月28日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041099094

太宰の素顔、事件の消息、作品の成立過程がわかる書簡資料

獄中の先輩に宛てた手紙から、死のひと月あまり前に妻へ寄せた葉書まで、友人知人に送った書簡二一二通。太宰の素顔と、さまざまな事件の消息、作品の成立過程などを明らかにする第一級資料でもある書簡集。 獄中の先輩に宛てた手紙から、死のひと月あまり前に妻へ寄せた葉書まで、友人知人に送った書簡二一二通。太宰の素顔と、さまざまな事件の消息、作品の成立過程などを明らかにする第一級資料でもある書簡集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「愛と苦悩の手紙」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 本当に純粋で正直な人だったんだと思う。人に頼みごとをする、金を無心するときの言葉がこんなにだらしなくてだめだめだとは。自分の弱さと甘えを臆面なく出している。きっと女性もこんな言葉で口説いていたんだろう 本当に純粋で正直な人だったんだと思う。人に頼みごとをする、金を無心するときの言葉がこんなにだらしなくてだめだめだとは。自分の弱さと甘えを臆面なく出している。きっと女性もこんな言葉で口説いていたんだろうな。なんども心中を図り、家庭を壊し、知人を裏切った太宰の心の内、職業作家として生計をたてることへの苦悩の一端がうかがえる。こんな弱くてナイーブな太宰治が生んだ小説が好きだ。 …続きを読む
    ゴンゾウ@新潮部
    2016年04月17日
    111人がナイス!しています
  • 600通以上の太宰の書簡を亀井勝一郎が編纂した本書。何というか、手紙の相手が男だろうが女だろうが(女性あての手紙は美知子夫人あて以外収録されていませんが…)全身全霊をかけて「掻き口説く」かのような文章が印象 600通以上の太宰の書簡を亀井勝一郎が編纂した本書。何というか、手紙の相手が男だろうが女だろうが(女性あての手紙は美知子夫人あて以外収録されていませんが…)全身全霊をかけて「掻き口説く」かのような文章が印象的だった。太宰って寂しがり屋な人だったのかなあとも思う。しかし檀さんへの手紙が一通もないのが気になる。あんなに悪友だったのに。山岸さん宛にはいっぱいあるのに。檀さんのご家族から許可が下りなかったのだろうか。書簡集にして波乱に富んだ生涯を送ったひとりの作家の人生クロニクルのような一冊。 …続きを読む
    ヒロミ
    2015年10月13日
    57人がナイス!しています
  • 時代とはいえ、随分と筆まめな人だったようである。完全なる私的通信文書を第三者が読むに耐えるというのは流石としか。年代順に収められてあり、巻末の年譜と合わせて読むと尚面白い。ゆえに切なかったりもする。昭 時代とはいえ、随分と筆まめな人だったようである。完全なる私的通信文書を第三者が読むに耐えるというのは流石としか。年代順に収められてあり、巻末の年譜と合わせて読むと尚面白い。ゆえに切なかったりもする。昭和23年5月で唐突に終わるのだ。当たり前なんだけど手紙は小説ではない。終わりの前触れなんてありはしない。だからこそ彼の言葉が生々しく思えるのかも。「(友達が)誰も来ません」とか「私、死にます」とか。あぁもう、そういうとこ!と思ってしまう。 …続きを読む
    里愛乍
    2023年06月19日
    53人がナイス!しています

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