「道草」感想・レビュー
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再読。主人公の歳に近くなって読むと、たいへん身につまされる小説だった。過去と未来の間で、にっちもさっちもいかなくなった健三が最後に書いたのは、小説なのだろうか。だが小説を書いても、何も片づかない。「赤 …続きを読む2013年03月18日3人がナイス!しています
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漱石が「自然主義」に手を出すってことは、物自体(カント)=現実界(ラカン)=不気味な他者=ぶよぶよした肉塊の赤ん坊と相対することである。その意味において精神分析的。ちなみに柄谷行人がテクストとしての「 …続きを読む2009年07月09日3人がナイス!しています
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『道草』というタイトル。自分の意図しない事柄に時間をかけねばならない境遇を著したのかなと。漱石はひととおり読みたいと思っているが、本書は重かった。2020年08月02日1人がナイス!しています