- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年11月08日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 216
- ISBN:
- 9784049167580
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年11月08日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 216
- ISBN:
- 9784049167580
高校生活、最初で最後の文化祭がはじまる。
勉強会をして。海に行って。古い友人の待つ田舎へ帰省して。夏休みも終わりに差し掛かったある日のこと、パンチョから文化祭準備に誘われた。
「安達もどう?」
「うちの学校文化祭なんてあった?」
「実はね。安達も青春感じに来ない?」
喧噪に包まれながら少し思う。私はあまり人間が好きじゃないのかもしれない。しまむらだけが特別枠で、そこから宇宙が無限に広がっていく。私たち二人だけの国が欲しい。だから――
「これとは別に、やろう。二人だけの文化祭」
「安達もどう?」
「うちの学校文化祭なんてあった?」
「実はね。安達も青春感じに来ない?」
喧噪に包まれながら少し思う。私はあまり人間が好きじゃないのかもしれない。しまむらだけが特別枠で、そこから宇宙が無限に広がっていく。私たち二人だけの国が欲しい。だから――
「これとは別に、やろう。二人だけの文化祭」
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。