熟柿

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年03月27日
判型:
四六変形判
ページ数:
368
ISBN:
9784041146590

熟柿

  • 著者 佐藤 正午
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年03月27日
判型:
四六変形判
ページ数:
368
ISBN:
9784041146590

取り返しのつかないあの夜の過ちが、あったはずの平凡な人生を奪い去った。

第20回中央公論文芸賞 受賞
本の雑誌が選ぶ2025年度上半期 ベスト10  1位

激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子・拓を出産する。出所後息子に会いたいがあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。自らの罪を隠して生きる彼女にやがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。『鳩の撃退法』(山田風太郎賞受賞)『月の満ち欠け』(直木賞受賞)著者による最新長編小説。



けんご(小説紹介クリエイター)
時間を忘れて、二度も読み耽ってしまった。一切の無駄がない、
洗練された美しい文章で紡がれた、心を抉る物語。(X  2025年4月10日投稿)

久田かおり(精文館書店中島新町店)
読み終わった後、しばらく何も考えられなかった。茫然と表紙を眺めつづけた。
しばらく他の物語を読みたくない、と思った。(Readee 書店員レビュー)

杉江由次(本の雑誌社)
お涙頂戴の感動なんてものではない。もっと大きな本物の人生が、迫力を持って描かれる。震えがくるほどのすごい小説であり、2025年を代表する小説だ。
(本の雑誌 2025年6月号)

内藤麻里子(書評家)
一人の人生を語る業に、時間を意識した筆の冴えが加わり格別な一冊になっている。(毎日新聞 2025年5月5日朝刊)

吉田伸子(書評家)
罪は消えない。自責も続く。それでもなお、人生にさす一条の光はある。
奇跡のようなその光に、躊躇いつつも手を伸ばすかおりの姿が、読後も胸に残る。(朝日新聞 2025年5月24日朝刊)
第20回中央公論文芸賞 受賞
本の雑誌が選ぶ2025年度上半期 ベスト10  1位

激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子・拓を出産する。出所後息子に会いたいがあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。自らの罪を隠して生きる彼女にやがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。『鳩の撃退法』(山田風太郎賞受賞)『月の満ち欠け』(直木賞受賞)著者による最新長編小説。



けんご(小説紹介クリエイター)
時間を忘れて、二度も読み耽ってしまった。一切の無駄がない、
洗練された美しい文章で紡がれた、心を抉る物語。(X  2025年4月10日投稿)

久田かおり(精文館書店中島新町店)
読み終わった後、しばらく何も考えられなかった。茫然と表紙を眺めつづけた。
しばらく他の物語を読みたくない、と思った。(Readee 書店員レビュー)

杉江由次(本の雑誌社)
お涙頂戴の感動なんてものではない。もっと大きな本物の人生が、迫力を持って描かれる。震えがくるほどのすごい小説であり、2025年を代表する小説だ。
(本の雑誌 2025年6月号)

内藤麻里子(書評家)
一人の人生を語る業に、時間を意識した筆の冴えが加わり格別な一冊になっている。(毎日新聞 2025年5月5日朝刊)

吉田伸子(書評家)
罪は消えない。自責も続く。それでもなお、人生にさす一条の光はある。
奇跡のようなその光に、躊躇いつつも手を伸ばすかおりの姿が、読後も胸に残る。(朝日新聞 2025年5月24日朝刊)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「熟柿」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 佐藤 正午は、新作中心に読んでいる作家です。 轢き逃げ事件をきっかけとした幸せだったはずの家族の転落物語、熟柿が、そういう意味だったとは・・・ 最後に一筋の光明がありました。 https://www.kadokawa.co.jp/top 佐藤 正午は、新作中心に読んでいる作家です。 轢き逃げ事件をきっかけとした幸せだったはずの家族の転落物語、熟柿が、そういう意味だったとは・・・ 最後に一筋の光明がありました。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/13600/ 4月は、本書で読了です。 …続きを読む
    starbro
    2025年04月30日
    287人がナイス!しています
  • 人生の道を外れてしまった女性。会えなくなってしまった息子に伝えたい心の日記。とてもつらい生活だけど、それでも千葉から山梨石和温泉、大阪、福岡へと流れて生きていく。タイトルの意味が分かるラストに救われ、 人生の道を外れてしまった女性。会えなくなってしまった息子に伝えたい心の日記。とてもつらい生活だけど、それでも千葉から山梨石和温泉、大阪、福岡へと流れて生きていく。タイトルの意味が分かるラストに救われ、大辞林第四版で調べたくなります。 …続きを読む
    旅するランナー
    2025年06月29日
    214人がナイス!しています
  • 感動では収まらない深いものを感じた。主人公の市木かおりは、親族の葬儀に出席した帰りに、大雨の中で車を走らせていた際、轢き逃げ事件を起こしてしまう。その時初めての子を妊娠中。3年の刑期を受け、刑務所の産 感動では収まらない深いものを感じた。主人公の市木かおりは、親族の葬儀に出席した帰りに、大雨の中で車を走らせていた際、轢き逃げ事件を起こしてしまう。その時初めての子を妊娠中。3年の刑期を受け、刑務所の産室で息子を出産、そのまま産んだ息子は取り上げられてしまう。2年半の刑期を終えて仮出所すると同時に元夫から、息子のためと脅されるようにして離婚届けに押印させられる。その先は…。ただ一度の過ちでこれほどの扱いを受けるのか切なくなった。一途に子供の姿を見たいという気持ちは痛いほど伝わってきた。お薦めできる本です。 …続きを読む
    のぶ
    2025年05月01日
    190人がナイス!しています

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