夏の陰

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年04月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041124437
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夏の陰

  • 著者 岩井 圭也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年04月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041124437

殺人犯の息子と被害者の息子、交わらぬ二人が相見える時。罪と赦しの物語

自分が認められることなどあってはならない。殺人犯の息子なのだから――。息を潜め生きてきた岳を導いてくれたのは、中学時代、ボランティアで剣道を指導してくれた柴田だった。やり場のない気持ちを剣道にぶつけてきた岳は、父が殺した警察官の息子・和馬と遭遇する。既に剣道で名を馳せる和馬との接触を絶とうとする岳に、柴田は「最後に岳の試合を見せてほしい」と言い……思わぬラストで涙腺が決壊する罪と赦しの物語。 自分が認められることなどあってはならない。殺人犯の息子なのだから――。息を潜め生きてきた岳を導いてくれたのは、中学時代、ボランティアで剣道を指導してくれた柴田だった。やり場のない気持ちを剣道にぶつけてきた岳は、父が殺した警察官の息子・和馬と遭遇する。既に剣道で名を馳せる和馬との接触を絶とうとする岳に、柴田は「最後に岳の試合を見せてほしい」と言い……思わぬラストで涙腺が決壊する罪と赦しの物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 竹の檻
第二章 父の眼
第三章 陰の絆
エピローグ

「夏の陰」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 単行本が図書館になく、ちょうど文庫化のタイミングだったのでこちらを購入。殺人犯の息子である岳と、被害者となった警察官の息子、和馬。正反対の立場である二人の青年が、剣道を介し、期せずして出会うこととなる 単行本が図書館になく、ちょうど文庫化のタイミングだったのでこちらを購入。殺人犯の息子である岳と、被害者となった警察官の息子、和馬。正反対の立場である二人の青年が、剣道を介し、期せずして出会うこととなる。作品の大部分を占める第一章、第二章は事件によってそれぞれ辛い人生を歩んできた二人の過去がじっくり語られる。そしていざ相まみえた第三章。剣道の知識は皆無だったが、試合の緊張感や迫力がビシビシ伝わってきて圧巻だった。読了後もしばし余韻に浸りたくなる素晴らしい作品。 …続きを読む
    2022年05月17日
    77人がナイス!しています
  • 加害者の息子と被害者の息子。事件のあの日から癒されない傷が二人を苦しめてきた。剣道を通してお互いを理解し合えるラスト?いやいや、そう単純では無い。結局部外者は無責任な発言になるのかもしれないが、せめて 加害者の息子と被害者の息子。事件のあの日から癒されない傷が二人を苦しめてきた。剣道を通してお互いを理解し合えるラスト?いやいや、そう単純では無い。結局部外者は無責任な発言になるのかもしれないが、せめて当人たちのその後の人生が前向きであって欲しいと願うしかない。 …続きを読む
    おつぼねー
    2024年02月15日
    65人がナイス!しています
  • たくさんの悲しみと苦労と終わりの見えない追跡の罠に溺れそうだ。生きていく為には泳ぎ続けなければいけない。そこがどんなに光の見えない暗い闇が広がる海だとしても。止まること、それは即ち死を意味するものだか たくさんの悲しみと苦労と終わりの見えない追跡の罠に溺れそうだ。生きていく為には泳ぎ続けなければいけない。そこがどんなに光の見えない暗い闇が広がる海だとしても。止まること、それは即ち死を意味するものだから…。自分ではない罪に追い詰められた加害者家族と、突然家族を失うことになった被害者家族。正反対の立場でありながら突然世界を狭められ、周囲の偏見と勝手な妄言によって心が圧迫され歪められていく。視界に映るものは違うようで同じなのかもしれない。剣道を通して対峙する2人の覚悟に胸が熱くなる。思いがけないラストに感動! …続きを読む
    えみ
    2023年09月07日
    62人がナイス!しています

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