殺人者の白い檻

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年07月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784041123591

殺人者の白い檻

  • 著者 長岡 弘樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年07月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784041123591

父母を殺した死刑囚、あなたならその命、救えますか?

刑務所のすぐ隣という、特殊な環境に立地する総合病院に勤務する腕の良い脳外科医の尾木敦也。彼は六年前に父母を強盗に殺害されて以来、精神的に不安定になり深刻なスランプに陥っていた。そんなある日、刑務所からクモ膜下出血で搬送されてきた「スペ患」の執刀を、院長命令で担当することになる。緊急開頭手術で命を救うことはできたものの、スペ患の正体が両親の命を奪った死刑囚・定永宗吾だったことを知り、尾木は懊悩と悔恨の迷路に彷徨い込む。そして定永は、逮捕と死刑の判決以降も自身の犯行を一貫して否認していた。術後のリハビリを通して、尾木と妹の看護師長・菜々穂は、定永という人間と六年前の事件に、改めて向き合うことになるのだが……。

憎き犯罪者と医師は、どう向き合えば良いのか? 犯罪者の生命は軽いのか、あるいは全ての人間と等しく重いものなのか? 事件の真実と真相はどこにあるのか? 死刑の意義、犯罪更生の理非、医師の倫理、それぞれの命題を通して生命の「軽重」の問いを突きつける、究極の医療ミステリ。
刑務所のすぐ隣という、特殊な環境に立地する総合病院に勤務する腕の良い脳外科医の尾木敦也。彼は六年前に父母を強盗に殺害されて以来、精神的に不安定になり深刻なスランプに陥っていた。そんなある日、刑務所からクモ膜下出血で搬送されてきた「スペ患」の執刀を、院長命令で担当することになる。緊急開頭手術で命を救うことはできたものの、スペ患の正体が両親の命を奪った死刑囚・定永宗吾だったことを知り、尾木は懊悩と悔恨の迷路に彷徨い込む。そして定永は、逮捕と死刑の判決以降も自身の犯行を一貫して否認していた。術後のリハビリを通して、尾木と妹の看護師長・菜々穂は、定永という人間と六年前の事件に、改めて向き合うことになるのだが……。

憎き犯罪者と医師は、どう向き合えば良いのか? 犯罪者の生命は軽いのか、あるいは全ての人間と等しく重いものなのか? 事件の真実と真相はどこにあるのか? 死刑の意義、犯罪更生の理非、医師の倫理、それぞれの命題を通して生命の「軽重」の問いを突きつける、究極の医療ミステリ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「殺人者の白い檻」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 長岡 弘樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 設定に無理があるものの読ませましたが、この内容だったら中編ではなく、長編でもっと書き込んで欲しかったと思います。 先日、ネコメンタリーに登場した著 長岡 弘樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 設定に無理があるものの読ませましたが、この内容だったら中編ではなく、長編でもっと書き込んで欲しかったと思います。 先日、ネコメンタリーに登場した著者を拝見しましたが、本作にも微かに猫が登場しました。 https://www.nhk.jp/p/ts/Z52R515WW1/episode/te/QNX3MPVKJ4/ https://www.kadokawa.co.jp/product/322111000526/ …続きを読む
    starbro
    2022年08月24日
    284人がナイス!しています
  • タイトルがちょっと禍々しく作者は長岡さんだしと、少し構えつつ読み始める。脳外科医・尾木が緊急オペで救った患者は、6年前に尾木の実家で強盗の上に両親を殺した死刑囚・定永だった。医師であり被害者遺族でもあ タイトルがちょっと禍々しく作者は長岡さんだしと、少し構えつつ読み始める。脳外科医・尾木が緊急オペで救った患者は、6年前に尾木の実家で強盗の上に両親を殺した死刑囚・定永だった。医師であり被害者遺族でもある尾木の苦悩と、何故かリハビリに励むようになった定永の思いの先にある真実とは。看護師長の尾木の妹と6年前の事件をなぞり、見えた事は・・「何かある」と私の思考まで長岡さんに翻弄された。はぁ‥そう来たか。それでも、目の前の患者に全力を尽くす医師の矜持を見せつけられた感じだった。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2022年08月18日
    189人がナイス!しています
  • 長岡さんの新作は、医師を主役にしたサスペンスミステリの中編…両親を殺害された脳外科医・敦也と看護師・菜々穂を中心にして「医療従事者の矜持」をテーマにしている。心情を色濃く描いているので共感しながら読め 長岡さんの新作は、医師を主役にしたサスペンスミステリの中編…両親を殺害された脳外科医・敦也と看護師・菜々穂を中心にして「医療従事者の矜持」をテーマにしている。心情を色濃く描いているので共感しながら読めたが、著者らしいミステリとしてのキレは弱い。短編集『白衣の嘘』でもそうだったが、長岡さんの病院ものは「惜しいなぁ」というのがファンとしては正直なところ。中編にしたことで、短編での切れ味が損なわれてしまったのかも知れない。辛口な感想になってしまったが、人間は丁寧に描かれているし、語り口も上手いので、今後も期待♬ …続きを読む
    しんたろー
    2022年10月05日
    150人がナイス!しています

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