不在

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041112298
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不在

  • 著者 彩瀬 まる
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041112298

うしなうことは辛いけれど、哀しくはない。愛の呪縛と再生を描く傑作長編。

長らく疎遠だった父が、死んだ。
遺言状には「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」という不可解な言葉。
娘の明日香は戸惑いを覚えたが、医師であった父が最期まで守っていた洋館を、兄に代わり受け継ぐことを決める。
25年ぶりに足を踏み入れた生家には、自分の知らない父の痕跡がそこかしこに残っていた。
年下の恋人・冬馬と共に家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むにつれ、漫画家の仕事がぎくしゃくし始め、さらに俳優である冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。
次々に現れる奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて……。

「家族」「男女」――安心できるけれど窮屈な、名付けられた関係性の中で、人はどう生きるのか。
家族をうしない、恋人をうしない、依るべきものをなくした世界で、人はどう生きるのか。
いま、最も注目されている作家・彩瀬まるが、愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る、野心的長篇小説。

解説:村山由佳
長らく疎遠だった父が、死んだ。
遺言状には「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」という不可解な言葉。
娘の明日香は戸惑いを覚えたが、医師であった父が最期まで守っていた洋館を、兄に代わり受け継ぐことを決める。
25年ぶりに足を踏み入れた生家には、自分の知らない父の痕跡がそこかしこに残っていた。
年下の恋人・冬馬と共に家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むにつれ、漫画家の仕事がぎくしゃくし始め、さらに俳優である冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。
次々に現れる奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて……。

「家族」「男女」――安心できるけれど窮屈な、名付けられた関係性の中で、人はどう生きるのか。
家族をうしない、恋人をうしない、依るべきものをなくした世界で、人はどう生きるのか。
いま、最も注目されている作家・彩瀬まるが、愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る、野心的長篇小説。

解説:村山由佳

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「不在」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ふ~ん、正直感想の言葉に困る作品だな。なんだろう…、わざわざ生き方を苦しくしている感じがする。素直になれなくてすれ違うとかのレベルではなく、難しく考え過ぎている。作者も作家という芸術家で、主人公も漫画 ふ~ん、正直感想の言葉に困る作品だな。なんだろう…、わざわざ生き方を苦しくしている感じがする。素直になれなくてすれ違うとかのレベルではなく、難しく考え過ぎている。作者も作家という芸術家で、主人公も漫画家で、どこか凡人ではなく狂気でないと存在し得ない職種なのか。 …続きを読む
    ベイマックス
    2021年10月17日
    96人がナイス!しています
  • 売れっ子漫画家で結婚も決まり幸せなはずの主人公だが、家族が壊れた過去を引きずり相当こじらせている。祖父母や両親に愛されていなかった、兄より大事にされていなかったと自分が恵まれていることにも気づかず、無 売れっ子漫画家で結婚も決まり幸せなはずの主人公だが、家族が壊れた過去を引きずり相当こじらせている。祖父母や両親に愛されていなかった、兄より大事にされていなかったと自分が恵まれていることにも気づかず、無いものねだりでウジウジトゲトゲしている。好き好んで年下の男を養っているのに感謝が足りない気がきかないと上から目線が甚だしい。愛という言葉をふりかざし、家族とはこうあるべきたと縛りつけ、承認欲求に凝り固まった嫌な女である。失われたものを受けとめ、周囲を見渡し耳を傾け、少しずつ変わっていく彼女。→→ …続きを読む
    アッシュ姉
    2021年08月13日
    82人がナイス!しています
  • 苦しいのに引き込まれる。立派な家で居心地の悪さを感じる中、父だけとは分かりあえたつもりだった、愛されたいのに選ばれなかった。明日香はそんな思いに傷つく。私も無償の愛とか真っ直ぐな愛とか、そういうものに 苦しいのに引き込まれる。立派な家で居心地の悪さを感じる中、父だけとは分かりあえたつもりだった、愛されたいのに選ばれなかった。明日香はそんな思いに傷つく。私も無償の愛とか真っ直ぐな愛とか、そういうものに憧れる。「愛という言葉が使われるのは、基本的にそうじゃないものをそう見せようとする時だけ」この智の台詞にはっとする。私が愛と信じていたものは思い通りにしたいだけのエゴだったのではないか。枯れたとしても花が咲いていたことは否定しない。かつて誰かとの間に感じた想いを確かにあったと認められたら、前を向ける気がした。 …続きを読む
    mayu
    2022年08月30日
    81人がナイス!しています

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