岡本太郎の眼

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041095812
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岡本太郎の眼

  • 著者 岡本 太郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年12月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041095812

どう生きるか。今を生きるすべての人に贈る”岡本太郎という生き方”

 半世紀の時空を超えて、太郎の言葉はぼくたちの胸にまっすぐ届きます。むしろ先の見えない不安な時代だからこそ、ズシッと響くのかもしれません。そして読み進むうちに、いつのまにか自信が湧いてきて、誇らかな気持ちになる。不思議な感覚です。 
 やっと時代が太郎に追いついた。そう言う人もいるけれど、ぼくの見方は少しちがいます。追いつく対象ならやがて追い抜かれるはずだけれど、けっしてそうはならないと考えているからです。
再生を果たした太陽の塔が50年のときを超えてぼくたちを挑発するのは、太郎が未来を先取りしていたからではありません。太郎は生涯をとおして「人間とはなにか」「芸術とはなにか」を考えつづけただけです。
人間の本質は千年や二千年では変わりません。太陽の塔がいつまでも古くならないのは、きわめて高度な普遍性を備えているから。おなじように太郎の言葉も古くなりようがないのです。
平野暁臣(文庫版「おわりに」より)

 太陽の塔から半世紀を超えた今尚、岡本芸術は「人間とはなにか」「芸術とはなにか」を挑発し続けてくる。世界のパラダイムが大きく変換する混迷の時代だからこそ読みたい岡本太郎の言葉。それらは迷ったとき、困ったとき、ブレそうになったとき、生きることの真の意味を教え、自分の芯を思い出させてくれる。心に響く普遍的な言葉の数々は、読む人の血肉となり、明日を生きる自信や誇りとなる。
書籍未収録原稿を収録し、再編集した充実の人生論。
 半世紀の時空を超えて、太郎の言葉はぼくたちの胸にまっすぐ届きます。むしろ先の見えない不安な時代だからこそ、ズシッと響くのかもしれません。そして読み進むうちに、いつのまにか自信が湧いてきて、誇らかな気持ちになる。不思議な感覚です。 
 やっと時代が太郎に追いついた。そう言う人もいるけれど、ぼくの見方は少しちがいます。追いつく対象ならやがて追い抜かれるはずだけれど、けっしてそうはならないと考えているからです。
再生を果たした太陽の塔が50年のときを超えてぼくたちを挑発するのは、太郎が未来を先取りしていたからではありません。太郎は生涯をとおして「人間とはなにか」「芸術とはなにか」を考えつづけただけです。
人間の本質は千年や二千年では変わりません。太陽の塔がいつまでも古くならないのは、きわめて高度な普遍性を備えているから。おなじように太郎の言葉も古くなりようがないのです。
平野暁臣(文庫版「おわりに」より)

 太陽の塔から半世紀を超えた今尚、岡本芸術は「人間とはなにか」「芸術とはなにか」を挑発し続けてくる。世界のパラダイムが大きく変換する混迷の時代だからこそ読みたい岡本太郎の言葉。それらは迷ったとき、困ったとき、ブレそうになったとき、生きることの真の意味を教え、自分の芯を思い出させてくれる。心に響く普遍的な言葉の数々は、読む人の血肉となり、明日を生きる自信や誇りとなる。
書籍未収録原稿を収録し、再編集した充実の人生論。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次
はじめに
第1章 青春を喪失して生きるなんて無意味だ  
「老熟」と「青春」
「青春」こそ生きがいだ
爆発するいのち
人生、即、無条件な遊び
本職は生きること
黒い生きもの
生命がけで斜面に挑む
死ぬことに賭けなければ生は輝かない

第2章 己を貫く精神の高貴さがなくて、何が人間か  
人間は「祭する動物」
空白こそを跳躍台に
二十歳では遅すぎる
日本的天才をひらけ
「親バカ」ではなく「親ズル」だ
空虚な日付なんか吹き飛ばせ
美しい日本人として怒る
内にたぎり、反逆する情熱を
貫いて敗れる人間の誇り
二つの東京を猛烈に競わせろ
無邪気に、野放図に
立ち往生したっていいじゃないか
天と地、人が、ひらききる時
かくされた大地の、かくされた彩り
縄文こそ日本だ

第3章 なま身をぶち込み、賭けるのが、人生レースの本当のルールだ
子供が描いているのは「絵」ではない
子供に寛大ぶるなんて、ボウトクだ
人はそのままの姿で美しい
代用の生きがいにうつつをぬかすな
私の庭の生きものたち
飼いならされた動物と人間の関係は卑しい
暗い肉体と肉体の殺しあい
女性こそ、この国の文化の母胎だ
国を愛するとは何か
自覚なき変節
梵鐘に挑む
再生の歓喜

第4章 岡本太郎の眼:岡本敏子
いま、なぜこの「眼」を
ノーブルな怒り
青春・エロス・詩魂
太郎さん、君ってコドモだなあ!
肩書きは人間
太郎の眼
おわりに 平野暁臣

「岡本太郎の眼」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 前半は怒りすぎてて、読んでるこちらはポカーンって感じ。昔、近所にいた喜怒哀楽の強いおっさんのよう。数々の言葉は芸術家には不要のものに思われるが、本人が自身の肩書きを人間としている以上当然か… 前半は怒りすぎてて、読んでるこちらはポカーンって感じ。昔、近所にいた喜怒哀楽の強いおっさんのよう。数々の言葉は芸術家には不要のものに思われるが、本人が自身の肩書きを人間としている以上当然か…
    100
    2021年01月18日
    44人がナイス!しています
  • 岡本太郎さんの歯に衣を着せぬエッセイ。様々なテーマについて、毒を巻き散らかしています。例えば、1970年の万博。開催に反対する奴等が大勢いて、そいつらは自身を安全な場所に置いて批判ばかりしていたそうだ。そ 岡本太郎さんの歯に衣を着せぬエッセイ。様々なテーマについて、毒を巻き散らかしています。例えば、1970年の万博。開催に反対する奴等が大勢いて、そいつらは自身を安全な場所に置いて批判ばかりしていたそうだ。そんな奴らに一石を投じたのが「太陽の塔」。火中に飛び込むのが好き、ではなくて、批判ばかりで何の生産性も産まない奴らに対して行動で示したわけだ。全編通して「俺が岡本太郎だ、文句があるか」と叫んでいる。岡本太郎、恰好いいなあ。 …続きを読む
    Shoji
    2024年12月10日
    33人がナイス!しています
  • 断片的にしか知らなかった岡本太郎氏。これほどまでに人間本来の純粋さと情熱を併せ持った人だったことを今になって知った。「子供は自分の考えていることを親にぶつけたい。だが本当に親が率直に受けてくれるかどう 断片的にしか知らなかった岡本太郎氏。これほどまでに人間本来の純粋さと情熱を併せ持った人だったことを今になって知った。「子供は自分の考えていることを親にぶつけたい。だが本当に親が率直に受けてくれるかどうか、不安なのである。話そうとしても、何か自分の気持と親の受け取り方がくい違ってしまう、という予感がある。」この本を読もうと思ったキッカケは、別の本でこの言葉が引用されていたから。大人の子供に対する態度、人間としての精神の高貴さに触れる鋭くもまっすぐな言葉の数々に、背筋が伸びる思い。 …続きを読む
    kum
    2022年12月30日
    32人がナイス!しています

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