首

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年12月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784041088296

  • 著者 北野 武
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年12月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784041088296

信長を殺れ! 天下を奪え! 誰も読んだことのない「本能寺」がここに。

羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門は、信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を偶然捕らえた。この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に託すのだった。一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で功を立てようと、雑兵に紛れ込むのだった。だが、思わぬ敵の襲撃が茂助の運命を狂わせていく──。信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。書き下ろし歴史長編。
羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門は、信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を偶然捕らえた。この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に託すのだった。一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で功を立てようと、雑兵に紛れ込むのだった。だが、思わぬ敵の襲撃が茂助の運命を狂わせていく──。信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。書き下ろし歴史長編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「首」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 北野武初の時代小説。 落語家の始祖とも言われる曽呂利新左衛門を語り部に、桃太郎(信長)・犬(光秀)・猿(秀吉)・キジ(家康)に例えて、本能寺の変へのてんやわんやが描かれる。戦国の世の凄惨さがシニカルな笑いを伴 北野武初の時代小説。 落語家の始祖とも言われる曽呂利新左衛門を語り部に、桃太郎(信長)・犬(光秀)・猿(秀吉)・キジ(家康)に例えて、本能寺の変へのてんやわんやが描かれる。戦国の世の凄惨さがシニカルな笑いを伴って率直に書かれていて、作者の多芸ぶりを感じさせます。お笑い界の桃太郎は、まだまだ健在で、首が繋がっていると言えそうです。 …続きを読む
    旅するランナー
    2020年07月24日
    193人がナイス!しています
  • 3月の第一作は、北野 武の初歴史小説です。『麒麟がくる』関連第四弾です。会話は著者らしく楽しめましたが、歴史小説は無理がある気がします。叙勲したので、純文学や歴史小説を書いて作家としての権威付けをして 3月の第一作は、北野 武の初歴史小説です。『麒麟がくる』関連第四弾です。会話は著者らしく楽しめましたが、歴史小説は無理がある気がします。叙勲したので、純文学や歴史小説を書いて作家としての権威付けをしているのかなぁ? 著者は、本能寺の変、秀吉謀略説を取っていました。 …続きを読む
    starbro
    2020年03月01日
    185人がナイス!しています
  • 歴史小説としては変化球。自分の中の無意識歴史小説ルーティンがあるせいか、どことなく読みづらかったのが正直なとこ。が、こんな書きぶりも斬新といえば斬新で、虚無感漂う本能寺異聞といった感じが楽しめました( 歴史小説としては変化球。自分の中の無意識歴史小説ルーティンがあるせいか、どことなく読みづらかったのが正直なとこ。が、こんな書きぶりも斬新といえば斬新で、虚無感漂う本能寺異聞といった感じが楽しめました(だいぶ斜め読みしたが…)。まぁ、とにかく信長も秀吉も俗でゲスい。光秀や家康も英傑とは程遠い小物っぷり。企みだらけで下心丸出しの本音トークや下級兵士らの獣のような浅ましさには若干辟易。ただ、実際はこんな荒んだ心情、渇いた光景だったんかも…と思えてしまうきわめて映像的な本作。北野ワールドですかね。 …続きを読む
    とん大西
    2020年08月08日
    116人がナイス!しています

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