銀閣の人

銀閣の人

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年09月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784041072356

銀閣の人

  • 著者 門井 慶喜
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年09月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784041072356

「日本の美」の源流をたどれば、そこに彼がいる

室町幕府八代将軍・足利義政。応仁の乱のさなか、己にとっての美を体現する建築を構想した彼は、権力闘争に背を向け独自の美意識を追い求めた。乱世にあって芸術家たらんとする志と苦悩を直木賞作家が描ききる。 室町幕府八代将軍・足利義政。応仁の乱のさなか、己にとっての美を体現する建築を構想した彼は、権力闘争に背を向け独自の美意識を追い求めた。乱世にあって芸術家たらんとする志と苦悩を直木賞作家が描ききる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「銀閣の人」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 銀閣をつくった足利義政の人生を、ユニークな角度から掘り下げた1冊だった。政治的には”無能”というイメージが強い義政は、「文化の力で政治に勝つ」と、東山の地で審美眼を以て世をおさめる! 「わしの才は、目の 銀閣をつくった足利義政の人生を、ユニークな角度から掘り下げた1冊だった。政治的には”無能”というイメージが強い義政は、「文化の力で政治に勝つ」と、東山の地で審美眼を以て世をおさめる! 「わしの才は、目の才じゃ」とも彼は言う。他人に創らせ、それを評価する能力に恵まれた義政が生き生きと描かれていた。「銀閣」は、実は銀を貼らずに”銀”をあらわした建物だったことにも驚いた。そこには、現代の日本人にも影響を与えている”侘び”の境地が、ここから始まっていることが強く感じられて面白かった。 …続きを読む
    鉄之助
    2023年01月08日
    314人がナイス!しています
  • 門井 慶喜は、新作中心に読んでいる作家です。足利義政も銀閣も知ってはいますが、その物語を読むのは初めてです。 応仁の乱の最中、凄まじい人生をおくりながら、銀閣建設の執念見事でした。但し、私はわびさびも知 門井 慶喜は、新作中心に読んでいる作家です。足利義政も銀閣も知ってはいますが、その物語を読むのは初めてです。 応仁の乱の最中、凄まじい人生をおくりながら、銀閣建設の執念見事でした。但し、私はわびさびも知らない無粋な人間なので、金閣寺の方が好きです(笑) https://www.kadokawa.co.jp/topics/4765 本書で9月は読了です。区切りの3,000件目のレビューとなりました。 …続きを読む
    starbro
    2020年09月30日
    260人がナイス!しています
  • 足利義政が銀閣を建てる、ギンギンカクカクな小説。ギンギンに熱く、建築様式・侘び寂び・前後五世代の将軍・日野富子との夫婦関係が語られます。門井氏の知識を、ギンギラギンに惜しげなく教えてくれます。ところが 足利義政が銀閣を建てる、ギンギンカクカクな小説。ギンギンに熱く、建築様式・侘び寂び・前後五世代の将軍・日野富子との夫婦関係が語られます。門井氏の知識を、ギンギラギンに惜しげなく教えてくれます。ところが、そのためか、ストーリーの流れがカクカクぎこちない。そこが、ちょっと残念です。でも、永遠の人間、永遠の政治はあり得ないが、永遠の文化ならあり得る、政治で負けて文化で勝つという、義政のポリシー。それによって生まれた銀閣が僕らの時代にまで影響を与える、この男の先見性は、金閣以上にギンギラギンに輝いてます。 …続きを読む
    旅するランナー
    2020年10月22日
    241人がナイス!しています

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