ゴールデン街コーリング

ゴールデン街コーリング

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年12月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784041070017

ゴールデン街コーリング

  • 著者 馳 星周
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年12月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784041070017

「ぼくはゴールデン街が好きで、嫌いだ」

「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらした。一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。坂本は犯人捜しに立ち上がるが――。若手作家の胎動著しき頃、ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代にひりひりする時間を過ごした著者の、最初で最後の自伝的青春小説。 「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらした。一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。坂本は犯人捜しに立ち上がるが――。若手作家の胎動著しき頃、ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代にひりひりする時間を過ごした著者の、最初で最後の自伝的青春小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ゴールデン街コーリング」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 馳 星周は、新作を永年に渡ってコンスタントに読んでいる作家です。自伝的青春私小説、当時の新宿ゴールデン街の雰囲気がイキイキと描かれています。著者は、6度直木賞候補となっていますが、本作で念願の直木賞受 馳 星周は、新作を永年に渡ってコンスタントに読んでいる作家です。自伝的青春私小説、当時の新宿ゴールデン街の雰囲気がイキイキと描かれています。著者は、6度直木賞候補となっていますが、本作で念願の直木賞受賞で良いかも知れません。タイトルの『コーリング』は、The Clash - London Calling https://www.youtube.com/watch?v=EfK-WX2pa8c 由来です。私はThe Clash よりもSex Pistols の方が好きでした。著者とは同い年です。 …続きを読む
    starbro
    2019年01月23日
    207人がナイス!しています
  • 一時期読みまくった馳先生の自伝的青春小説です。フィクションでありながらも、限りなくノンフィクションなんだろうなぁという気がします。好きな作品や作家さんの話をして、お酒や食事を楽しむって本当に素晴らしい 一時期読みまくった馳先生の自伝的青春小説です。フィクションでありながらも、限りなくノンフィクションなんだろうなぁという気がします。好きな作品や作家さんの話をして、お酒や食事を楽しむって本当に素晴らしいですよね。本作を読むと普段そんなにアルコールを飲まない私も飲みたくなる作品でした。何作か作品がサラッと紹介されますが、自分の好きな作品、作家さんを人に薦めるってなかなか難しく、勇気がいりますよね。あのへヴィな作風の馳先生がこんなにも爽やか?な作品を書いたコト自体に驚きを隠せません。作者さんの新たな1面ですね。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2019年02月18日
    188人がナイス!しています
  • 馳の自伝的小説、とのこと。学生時代からゴールデン街の飲み屋でバイト。ハードボイルド小説と映画、ロックなど音楽に明け暮れた青春がつづられている。「熱帯並みの湿度と熱気」に溢れた、ゴールデン街の雰囲気が良 馳の自伝的小説、とのこと。学生時代からゴールデン街の飲み屋でバイト。ハードボイルド小説と映画、ロックなど音楽に明け暮れた青春がつづられている。「熱帯並みの湿度と熱気」に溢れた、ゴールデン街の雰囲気が良く伝わってくる。 …続きを読む
    鉄之助
    2019年01月24日
    165人がナイス!しています

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著者紹介

馳 星周(はせ せいしゅう)

1965年北海道生まれ。96年『不夜城』で衝撃的なデビューを飾る。
同作は吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞したほか、映画化もされ大きな話題に。

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