過ぎ去りし王国の城

過ぎ去りし王国の城

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年06月15日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041064344
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過ぎ去りし王国の城

  • 著者 宮部 みゆき
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年06月15日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041064344

誰の心にも、自分だけの城がきっとある――。宮部みゆきエンタメ渾身作!

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。 早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

登場人物

著者コメント

推薦コメント

現実を生きていく上で、何が大事であるかということを教えてくれる
ー松田哲夫(「本の旅人 2015年5月号」書評より)

読みながらレ・ミゼラブルの「Castle on a Cloud」がずっと頭に流れていました。
自己防衛本能は皆にある。でも「持っている」と「許されている」は違う。
私も自分の城が在って、今ここに居ます、
ー神田沙也加(女優・歌手)

対談記事


文庫刊行記念インタビュー


プロモーションムービー

宮部みゆき 『過ぎ去りし王国の城』 イメージビデオ

宮部みゆきが読む『過ぎ去りし王国の城』

「過ぎ去りし王国の城」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 現実世界とは違う、もう一つの絵の中の並行世界に行き来きする中で、10年前の少女失踪事件と絡めた、宮部みゆきらしいファンタジー作品。でもそこに、現実世界で抱く不満に対して、自分を変えたいと思う気持ちを、並 現実世界とは違う、もう一つの絵の中の並行世界に行き来きする中で、10年前の少女失踪事件と絡めた、宮部みゆきらしいファンタジー作品。でもそこに、現実世界で抱く不満に対して、自分を変えたいと思う気持ちを、並行世界に求めようとする葛藤を描き、人としての生き方やどう現実と向き合うかについて問いかけてきます。やはり、自分の道は自分の手で切り開かなくてはならないということなのでしょう。本も夢中になって読んでいると、本の世界に入り込んでしまうことありますよね。思春期真っただ中の中学生に手に取って欲しい作品です。 …続きを読む
    bunmei
    2019年09月08日
    198人がナイス!しています
  • 平凡で目立たない中学3年の真。彼はある日、不思議な古城の絵と出会う。どうやら、その絵は、分身を描くと、中に入り込むことができるらしい。そう気づいた真だが、彼は絵が苦手だ。そこで、ハブラれ女子だが、驚く 平凡で目立たない中学3年の真。彼はある日、不思議な古城の絵と出会う。どうやら、その絵は、分身を描くと、中に入り込むことができるらしい。そう気づいた真だが、彼は絵が苦手だ。そこで、ハブラれ女子だが、驚くほど絵が上手い珠美に協力を依頼する。そして、2人は絵の中へ…。誰がその世界を創り出したのか?真と珠美、パクさんは謎を探る。そして、虐待を受けた少女の精神世界らしいと気付く。少女の現実を変える勇気を持った珠美。彼女の現実は変わらなかったが、きっと彼女は、更に強く優しくなり、幸せな未来が待っているだろう。 …続きを読む
    とろこ
    2018年07月10日
    153人がナイス!しています
  • 中学三年生の冬、尾垣真は銀行で拾った<古城の絵>の世界に<入り込む>ことが出来ることに気づく。同級生の城田珠美、マンガ家の助手パクさんと試みる、<絵の中>への冒険の旅。こういう話はアニメなどにもよく出 中学三年生の冬、尾垣真は銀行で拾った<古城の絵>の世界に<入り込む>ことが出来ることに気づく。同級生の城田珠美、マンガ家の助手パクさんと試みる、<絵の中>への冒険の旅。こういう話はアニメなどにもよく出て来るが、この現象の成り立ち、並行世界の構造といった不思議の部分をしっかり描くのは小説ならでは、の醍醐味だ。そして、この難解な理論構成、終盤の超複雑な展開についていける自分が、まだまだ頭が柔らかいかな、と感じる。平凡な真、孤独で凛とした珠美、宮部みゆきさんの描く中学生の魅力には毎回感動。終幕もさりげなくいい。 …続きを読む
    エドワード
    2018年07月23日
    140人がナイス!しています

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著者紹介

宮部 みゆき(みやべ・みゆき)

1960年東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、同年に『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞を受賞。
その他『模倣犯』『ブレイブ・ストーリー』『ソロモンの偽証』『悲嘆の門』『荒神』『この世の春』『あやかし草紙』など著書多数。角川文庫では『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』などの、ライフワークとも言える江戸怪談の「三島屋」シリーズを展開中。

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