長兵衛天眼帳

長兵衛天眼帳

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年05月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
448
ISBN:
9784041058763

長兵衛天眼帳

  • 著者 山本 一力
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年05月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
448
ISBN:
9784041058763

弱さも企みも、家宝の天眼鏡で全てお見通し。江戸町人情物語、開幕!

日本橋の村田屋は創業百二十周年の老舗眼鏡屋。そのあるじの長兵衛は、すぐれた知恵と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。
ある日、目明かしの新蔵が長兵衛に助けを求めてくる。住吉町の裏店で起こった人殺しの本当の下手人を挙げるのに長兵衛の力を借りたいという。
浜町の目明かし・巳之吉が、殺人が起こった長屋の者たちの手を検分して、手が汚れていたというだけでそこに住まう十七の娘おさちに縄を掛けたという。
ろくな調べもせずに罪なき娘を引き立てたことに怒りを覚えた長兵衛は、広い人脈と持ち前の人柄を発揮して事件を解決に導く。
長兵衛の評判がますます高まる中、今度は木場の檜問屋・福島屋矢三郎の遺言状の真贋鑑定を依頼される。
息子の豊太郎に遺されたものの他に、矢三郎の弟・新次郎の許にも遺言状があるのだという。
長兵衛は天眼鏡で真贋を明かすが、福島屋を自分のものにしたい新次郎の企みによって、事態は思わぬ方向へ動き……!?
日本橋の村田屋は創業百二十周年の老舗眼鏡屋。そのあるじの長兵衛は、すぐれた知恵と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。
ある日、目明かしの新蔵が長兵衛に助けを求めてくる。住吉町の裏店で起こった人殺しの本当の下手人を挙げるのに長兵衛の力を借りたいという。
浜町の目明かし・巳之吉が、殺人が起こった長屋の者たちの手を検分して、手が汚れていたというだけでそこに住まう十七の娘おさちに縄を掛けたという。
ろくな調べもせずに罪なき娘を引き立てたことに怒りを覚えた長兵衛は、広い人脈と持ち前の人柄を発揮して事件を解決に導く。
長兵衛の評判がますます高まる中、今度は木場の檜問屋・福島屋矢三郎の遺言状の真贋鑑定を依頼される。
息子の豊太郎に遺されたものの他に、矢三郎の弟・新次郎の許にも遺言状があるのだという。
長兵衛は天眼鏡で真贋を明かすが、福島屋を自分のものにしたい新次郎の企みによって、事態は思わぬ方向へ動き……!?

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「長兵衛天眼帳」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 図書館の新書から一番乗り。老舗眼鏡屋のあるじ長兵衛が家宝の天眼鏡で江戸の謎を明かす。長兵衛の真贋、目明しの新蔵の人柄。気持ちがいいです。話の糸はたやすく解けはしても読ませます。ドラマになったらさぞかし 図書館の新書から一番乗り。老舗眼鏡屋のあるじ長兵衛が家宝の天眼鏡で江戸の謎を明かす。長兵衛の真贋、目明しの新蔵の人柄。気持ちがいいです。話の糸はたやすく解けはしても読ませます。ドラマになったらさぞかし面白いんだろうな。と、一人ニヤニヤ。続編希望です。 …続きを読む
    ひらちゃん
    2018年06月27日
    53人がナイス!しています
  • 一力さんらしい男気が感じられる作品。天眼帳とは江戸の眼鏡屋の主長兵衛が商いの他に頼まれごとを手助けする時に、内容を記しておく覚え書き帳。殺人事件や大店の主の跡目を狙う兄弟間の遺言状の真贋を見極める謎解 一力さんらしい男気が感じられる作品。天眼帳とは江戸の眼鏡屋の主長兵衛が商いの他に頼まれごとを手助けする時に、内容を記しておく覚え書き帳。殺人事件や大店の主の跡目を狙う兄弟間の遺言状の真贋を見極める謎解きはなかなか面白い。天眼鏡が謎を解くってなるほどねって感じ。当時の江戸での商家の風景、大店で働く小僧たちの生き生きとした姿、江戸の季節のうつろいが目に浮かぶように楽しめる作品。長兵衛もすごいけど、岡っ引きの新蔵親分の働きぶりも見事なり!それにしてもいろんな題材で楽しませてくれますね、一力さん。 …続きを読む
    タイ子
    2018年10月24日
    44人がナイス!しています
  • 江戸時代を背景にした作品。長兵衛が天眼鏡を使いながら推理を働かせ、事件を解決していく。同心・岡っ引きや商いの様子など細部まで生き生きと描かれていた。この作家さん、ひょっとしてその頃から見てたのでは?サ 江戸時代を背景にした作品。長兵衛が天眼鏡を使いながら推理を働かせ、事件を解決していく。同心・岡っ引きや商いの様子など細部まで生き生きと描かれていた。この作家さん、ひょっとしてその頃から見てたのでは?サマータイムなんて江戸時代の人はとっくにやってたんだ。人情たっぷりに事件や困りごとを解決していくのが心地よかった。2話目の書残しの本物の証を長年続けていた主の用心深さとそれを確かめた長兵衛たちに拍手喝采だ。江戸時代の刻の数え方が面白い。 …続きを読む
    田中寛一
    2018年11月04日
    19人がナイス!しています

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著者紹介

山本 一力

1948年高知県生まれ。97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。
2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞。時代小説を中心に旺盛な執筆活動を続けている。

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