インドラネット

インドラネット

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年05月28日
判型:
四六判
ページ数:
376
ISBN:
9784041056042

インドラネット

  • 著者 桐野 夏生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年05月28日
判型:
四六判
ページ数:
376
ISBN:
9784041056042

この旅で、おまえのために死んでもいい

平凡な顔、運動神経は鈍く、勉強も得意ではない――何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃は、非正規雇用で給与も安く、ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。唯一の誇りは、高校の同級生で、カリスマ性を持つ野々宮空知と、美貌の姉妹と親しく付き合ったこと。だがその空知が、カンボジアで消息を絶ったという。空知の行方を追い、東南アジアの混沌の中に飛び込んだ晃。そこで待っていたのは、美貌の三きょうだいの凄絶な過去だった…… 平凡な顔、運動神経は鈍く、勉強も得意ではない――何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃は、非正規雇用で給与も安く、ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。唯一の誇りは、高校の同級生で、カリスマ性を持つ野々宮空知と、美貌の姉妹と親しく付き合ったこと。だがその空知が、カンボジアで消息を絶ったという。空知の行方を追い、東南アジアの混沌の中に飛び込んだ晃。そこで待っていたのは、美貌の三きょうだいの凄絶な過去だった……

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「インドラネット」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 軟弱で頼りない晃(英語もあまり得意ではない)を主人公にカンボジアで繰り広げられる謀略戦。もっとも、晃は終盤近くになるまでそれと気づかないのだが。全体を通してはそんな晃のビルドゥングス・ロマンといった趣 軟弱で頼りない晃(英語もあまり得意ではない)を主人公にカンボジアで繰り広げられる謀略戦。もっとも、晃は終盤近くになるまでそれと気づかないのだが。全体を通してはそんな晃のビルドゥングス・ロマンといった趣きか。ただ、空 知と橙子、藍の設定には無理があり、リアリティを損なうだろう。晃の周辺に現れる人物たちにしても、それが謀略の一環であるとはいえ、不自然感はぬぐえない。そもそも、その謀略自体も胡散臭さを免れないのであるから。最後はそれなりだが、題材が題材だけにエンターテインメントに徹したのは桐野作品にして⇒ …続きを読む
    ヴェネツィア
    2022年10月07日
    563人がナイス!しています
  • 桐野 夏生は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。表紙とタイトルから舞台はインドかと思いきや、全く先が読めない展開、最後まで楽しめました。著者は、前作の『日没』といい、第二の全盛期かも知れません。 桐野 夏生は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。表紙とタイトルから舞台はインドかと思いきや、全く先が読めない展開、最後まで楽しめました。著者は、前作の『日没』といい、第二の全盛期かも知れません。今年のBEST20候補です。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/5867 …続きを読む
    starbro
    2021年06月14日
    397人がナイス!しています
  • コロナの療養期間5日もあっと言う間に終わり20日から仕事に行かなならん。折角時間があったのにあまり本読めなかったなあ。せめてこの本は読み終えたい、と朝から読んでたのだけど、同じ桐野夏生作品なのに先日の「 コロナの療養期間5日もあっと言う間に終わり20日から仕事に行かなならん。折角時間があったのにあまり本読めなかったなあ。せめてこの本は読み終えたい、と朝から読んでたのだけど、同じ桐野夏生作品なのに先日の「バラカ」と比べて何とも物語の吸引力が弱く、主役のアキラがカンボジアまで旧友を探しに行く、ただそれだけの話で「あー明日から仕事に行かんといけん」とか「タバコ吸いたい」とか「腹減った」とか雑念ばかり浮かんでちっとも集中出来ない。あー。やっと終わった。日付けが変わった。療養期間が終わった。タバコ、買いに行こっと。 …続きを読む
    青乃108号
    2025年06月19日
    294人がナイス!しています

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