- 著者 門田 隆将
- 発売日:
- 2017年02月25日
- 商品形態:
- 電子書籍
記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞
- 著者 門田 隆将
- 発売日:
- 2017年02月25日
- 商品形態:
- 電子書籍
「震災を、福島を報じなくては――」
2011年3月11日、一人の新聞記者が死んだ。福島民友新聞記者、熊田由貴生、享年24。福島県南相馬市で津波の最前線で取材をしていた熊田記者は、自分の命と引きかえに地元の人間の命を救った。その死は、仲間に衝撃を与えた。それは、ほかの記者たちも同じように津波を撮るべく海に向かい、そして、生命の危機に陥っていたからである。なかには目の前で津波に呑まれる人を救うことができなかった記者もいた。熊田記者の「死」は、生き残った記者たちに哀しみと傷痕を残した。取材の最前線でなぜ記者は、死んだのか。そして、その死は、なぜ仲間たちに負い目とトラウマを残したのか。非常用発電機のトラブルで新聞が発行できない崖っ淵に立たされ、さらには放射能汚染で支局も販売店も避難を余儀なくされた福島民友新聞を舞台に繰り広げられた新聞人たちの壮絶な闘い。「命」とは何か、「新聞」とは何か、を問う魂が震えるノンフィクション――。
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「記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞」感想・レビュー
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あの震災から6年が過ぎた。私は震災の日は会津地方の支社に勤務し被害は皆無だった。帰宅しテレビで震災の状況を知り驚愕した。原発の状況が予断を許さない夜半に、普段は鳴らない自宅の固定電話が鳴った。本社から …続きを読む2017年03月12日155人がナイス!しています
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本文より「そこには、石にかじりついても「真実」を報道しよう、そして「時代」を切り取ろうとする記者たちの執念と責任感がたしかにあった。」あとがきに書かれているように「毅然として困難に立ち向かった“福島人 …続きを読む2020年09月03日98人がナイス!しています
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1枚の写真がある。富岡町「観陽亭」の庭で撮られたものだ。後ろには一面に広がる美しく輝く蒼い海。あの津波により跡形も無く消えてしまうろうそく岩も写っている。わずか2日後には命を落としてしまった者と助かっ …続きを読む2020年03月10日52人がナイス!しています