ミネルヴァとマルス 上 昭和の妖怪・岸信介

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年03月29日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
368
ISBN:
9784041034705

ミネルヴァとマルス 上 昭和の妖怪・岸信介

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年03月29日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
368
ISBN:
9784041034705

武力ではなく、経済の力で世界と戦うのだ。今必読の歴史ドキュメント小説!

激動の昭和で、常に権力の中枢にいた稀代の政治家・岸信介が目指したものとは?
これからの日本を語り合うための、歴史ドキュメント小説!

昭和8年(1933)。商工省・臨時産業合理局事務官の岸信介は、組織の枠を超えて活躍していた。
人当たりがよく、話もうまい。上司にも女にも気に入られる岸は、末は次官や大臣にもなるのではないか、と目されていた。
国家運営の根幹は経済であり、列強と対峙していくには武力ではなく経済力が必要だと説く岸は、関東軍が支配する満洲に乗り込み産業発展に邁進、日産コンツェルンの満洲移転という奇手の実現を図る。
が、戦争は泥沼化してゆき――。

きな臭い時代にこそ、文官の役割は重大だ。
マルス(武の神)ではなく、ミネルヴァ(文の神)こそが先頭に立たねばならない。
激動の昭和で、常に権力の中枢にいた稀代の政治家・岸信介が目指したものとは?
これからの日本を語り合うための、歴史ドキュメント小説!

昭和8年(1933)。商工省・臨時産業合理局事務官の岸信介は、組織の枠を超えて活躍していた。
人当たりがよく、話もうまい。上司にも女にも気に入られる岸は、末は次官や大臣にもなるのではないか、と目されていた。
国家運営の根幹は経済であり、列強と対峙していくには武力ではなく経済力が必要だと説く岸は、関東軍が支配する満洲に乗り込み産業発展に邁進、日産コンツェルンの満洲移転という奇手の実現を図る。
が、戦争は泥沼化してゆき――。

きな臭い時代にこそ、文官の役割は重大だ。
マルス(武の神)ではなく、ミネルヴァ(文の神)こそが先頭に立たねばならない。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

上巻目次

 第一章 男の嫉妬   
 第二章 真っ白なカンヴァス 
 第三章 渡満
 第四章 大事には金がかかる
 第五章 矛盾の大陸
 第六章 官僚から政治家へ
 第七章 政変、また政変
 第八章 情け無用の闘い
 第九章 リターン・マッチ
 第十章 フラッシュとモーニング
 第十一章 最後通牒
 第十二章 戦争指導
 第十三章 喧嘩師の血
 第十四章 巣鴨プリズン

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「ミネルヴァとマルス 上 昭和の妖怪・岸信介」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 濃い。なんて濃い物語なんだ。“昭和の妖怪”とあだ名された岸信介を軸にして戦前、戦中、戦後を描いていく。当時、日本の政治を主導していた人間たちの苦闘。戦争へと転がり込んだ理由。昭和の人物たちが続々と出てく 濃い。なんて濃い物語なんだ。“昭和の妖怪”とあだ名された岸信介を軸にして戦前、戦中、戦後を描いていく。当時、日本の政治を主導していた人間たちの苦闘。戦争へと転がり込んだ理由。昭和の人物たちが続々と出てくるが、それぞれが個性的で面白い。「マルスではなく、ミネルヴァこそが先頭に立たねばならんのだよ」という信条を抱いて突き進む岸。清廉潔白な人間ではない。しかし、そこにこの男の覚悟とあり方を感じる。先の見えない巣鴨プリズンに送られた彼の行く末が気になる。 …続きを読む
    サケ太
    2019年10月29日
    23人がナイス!しています
  • 伝記モノは苦手だけど好きな作家なので読んでみた。単に史実を並べるのでは無く、解説が書かれているので状況を掴みやすい。人物像もなかなか魅力的で下巻も楽しみです 伝記モノは苦手だけど好きな作家なので読んでみた。単に史実を並べるのでは無く、解説が書かれているので状況を掴みやすい。人物像もなかなか魅力的で下巻も楽しみです
    2019年05月12日
    22人がナイス!しています
  • 岸信介を描いた昭和史であり これまでも近衛文麿、広田弘毅などのそれも読んでるが やはり「ニイタカヤマノボレ1208」に至る開戦決意に最も関心がいく。東条英機については作家により評価にバラツキがあるよう 岸信介を描いた昭和史であり これまでも近衛文麿、広田弘毅などのそれも読んでるが やはり「ニイタカヤマノボレ1208」に至る開戦決意に最も関心がいく。東条英機については作家により評価にバラツキがあるようだ。この作品もハル・ノートの存在が大きなインパクトになっている。岸信介については細かなところまで詳しく書かれておりその時の背景も踏まえ かなりリアルに伝わってくる。岸については下巻を読んで書こう。 …続きを読む
    ホン
    2019年07月09日
    6人がナイス!しています

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著者紹介

中路 啓太(なかじ けいた)

1968年東京都生まれ。2006年『火ノ児の剣』でデビュー。
15年『もののふ莫迦』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞し、16年には『ロンドン狂瀾』が山田風太郎賞の候補作となる。

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