いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年11月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
376
ISBN:
9784041025222

いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

  • 著者 大崎 善生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年11月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
376
ISBN:
9784041025222

小説家、ノンフィクション作家の顔を持つ著者でなければ書けなかった真実

「闇サイト」で集まった凶漢三人の犯行により命を落とした一人の女性がいた。彼女はなぜ殺されなくてはならなかったのか。そして何を残したのか。被害女性の生涯に寄り添いながら、事件に迫る長編ノンフィクション。 「闇サイト」で集まった凶漢三人の犯行により命を落とした一人の女性がいた。彼女はなぜ殺されなくてはならなかったのか。そして何を残したのか。被害女性の生涯に寄り添いながら、事件に迫る長編ノンフィクション。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

おすすめコメント

娘が遺した最後の言葉に、
ただただ胸がかきむしられる思いです。
――磯谷富美子

私にとって、この作品がひとつのピリオド。
『聖の青春』からはじまった作家人生は、
この物語を書くためだったのかもしれない。
これで終わっても、引退してもいいと思うほど書ききった。
――大崎善生

「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 2007年夏 闇サイトで集まった凶漢たちに 通りがかりの女性が 殺害された事件を追った本である。 著者は 被害者の側に寄り添いながら、 被害者家族の真摯な生き様を描くが、 簡単に 闇サイトで 犯罪者たちが  2007年夏 闇サイトで集まった凶漢たちに 通りがかりの女性が 殺害された事件を追った本である。 著者は 被害者の側に寄り添いながら、 被害者家族の真摯な生き様を描くが、 簡単に 闇サイトで 犯罪者たちが 知り合いになっていく現代の怖さ、そして永山基準に いまだ縛られている司法界のあやうさを 感じる。 被害者が最後に残した「2960」がとても 哀しい…ノンフィクションだった。 …続きを読む
    遥かなる想い
    2021年12月09日
    134人がナイス!しています
  • 利恵さんご本人の無念さや計り知れない恐怖や激痛や絶望、お母様の想像もつかない苦悩を思うと、涙無くしては読めない。懸命に真面目に生きてきた被害者側が晒し者にされ翻弄され何重にも傷つけられ、人の心を欠片も 利恵さんご本人の無念さや計り知れない恐怖や激痛や絶望、お母様の想像もつかない苦悩を思うと、涙無くしては読めない。懸命に真面目に生きてきた被害者側が晒し者にされ翻弄され何重にも傷つけられ、人の心を欠片も持たぬ残虐な加害者が護られ未来を許されるという法の在り方にいつも憤りを覚える。"被害者が頑張ったから犯人たちはやむを得ず残虐化した、そしてこれは最初から残虐な殺し方をした犯行よりも罪が軽い…"暴行に遭いながらも殺されまいと最後まであらゆる知恵を駆使した被害者が悪者のようなこの手の弁護にはつくづく我慢ならない。 …続きを読む
    M
    2016年12月21日
    131人がナイス!しています
  • 闇サイトで知り合った3人の男が帰宅中のOLを拉致して殺害した「名古屋闇サイト殺人事件」、その被害者 磯谷理恵さんの31年の人生の軌跡と犯人達の量刑をめぐる母の戦いを描いたノンフィクション。久々にボロ泣きの読 闇サイトで知り合った3人の男が帰宅中のOLを拉致して殺害した「名古屋闇サイト殺人事件」、その被害者 磯谷理恵さんの31年の人生の軌跡と犯人達の量刑をめぐる母の戦いを描いたノンフィクション。久々にボロ泣きの読書でした。幼い頃に父を亡くし、母娘寄り添って生きてきた理恵さんの人生を知ることで、犯人が奪ったものが、命だけでなくて、挫折の中から掴んだ彼女の夢、母への感謝、恋人との幸せな将来を含めた全てであることがわかる。門田隆将さんの「なぜ君は絶望と闘えたのか」を読み終えた時と同じ憤りと感動を覚えました。 …続きを読む
    ウッディ
    2018年03月04日
    117人がナイス!しています

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著者紹介

大崎善生(おおさき・よしお)

1957年北海道札幌市生まれ。日本将棋連盟に就職。「将棋世界」編集長を経て、2000年『聖の青春』でデビュー、新潮学芸賞を受賞。以後、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞、『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。06年には『アジアンタムブルー』が映画化。近著に『赦す人』『さようなら、僕のスウィニー』など。 

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