群青の夜の羽毛布

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041006962
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群青の夜の羽毛布

  • 著者 山本 文緒
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041006962

母と娘、嘘と不安。繊細な心が求めるものとは--。

ひっそり暮らす不思議な女性に惹かれる大学生の鉄男。しかし次第に、他人とうまくつきあえない不安定な彼女に、疑問を募らせていき--。家族、そして母娘の関係に潜む闇を描いた傑作長篇小説。 ひっそり暮らす不思議な女性に惹かれる大学生の鉄男。しかし次第に、他人とうまくつきあえない不安定な彼女に、疑問を募らせていき--。家族、そして母娘の関係に潜む闇を描いた傑作長篇小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「群青の夜の羽毛布」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 共感できてしまった。ひどいと思っていた母親にも、狂った父親にも、共依存の娘にも。結局、家から逃れられないのは、誰のせいでもない。簡単なことでもない。母親の言い分も一理あるし、父親のやるせなさもよくわか 共感できてしまった。ひどいと思っていた母親にも、狂った父親にも、共依存の娘にも。結局、家から逃れられないのは、誰のせいでもない。簡単なことでもない。母親の言い分も一理あるし、父親のやるせなさもよくわかる。毒親は確かに良くない。でも全て育て方のせいにするのも違う。この人達は、とても真面目なんだと思う。逃げ出せたら、どんなにか楽だろうに、家族を捨てられない。読み進むにつれ「家族」という言葉の呪縛に絡め取られるような息苦しさと、序盤の違和感が一皮一皮むかれていく気持ちよさを味わえる一冊。★★★★☆ …続きを読む
    もぐたん
    2021年08月30日
    101人がナイス!しています
  • 先が気になって読んだが、いやあ、しんどかった。娘のさとる、みつる、そして夫。家族全員を恐怖で支配する母。しかし、「どうして育てた人間のせいにするのよ」と彼女は言う。それならば私がこうなったのは私の母親 先が気になって読んだが、いやあ、しんどかった。娘のさとる、みつる、そして夫。家族全員を恐怖で支配する母。しかし、「どうして育てた人間のせいにするのよ」と彼女は言う。それならば私がこうなったのは私の母親の、さらには祖母のせいだと。さとるの恋人となった大学生の鉄男は、就職も決まり順風満帆に人生を送っているように見えたが、彼もまた家族に縛られていた。みつるには外の世界へ飛び出してほしい。そしてさとるも思いきって、鉄男と一緒に遠いところへ行ってほしい…としか言えない。 …続きを読む
    ででんでん
    2021年01月12日
    86人がナイス!しています
  • 母娘ものですが恐ろしいです。完全に歪んでいますね。厳格で体罰をも繰り返す母、逆らえないさとる、反発しつつ離れないみつる。正直この家族は病んでいるとしか言えませんでした。さとるに惹かれる鉄男も巻き込みな 母娘ものですが恐ろしいです。完全に歪んでいますね。厳格で体罰をも繰り返す母、逆らえないさとる、反発しつつ離れないみつる。正直この家族は病んでいるとしか言えませんでした。さとるに惹かれる鉄男も巻き込みながら、母の絶対的支配を感じます。決して安心できる家族ではないけれど、皆が帰る家族なんでしょうね。鉄男もやっぱり母に縛られていて。大切な人同士でなければならないのに噛み合ない辛さが刺さります。母親は酷い人間だけれど、最後にさとるが希望を見せてくれて良かったです。 …続きを読む
    優希
    2015年01月07日
    74人がナイス!しています

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