刺繍する少女 電子版
試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

発売日:
2013年11月29日
商品形態:
電子書籍

刺繍する少女

  • 著者 小川 洋子
発売日:
2013年11月29日
商品形態:
電子書籍

深い暗闇に通じる小さな亀裂のような10の短編小説

母がいるホスピスで僕は子供の頃高原で遊んだ少女に再会、彼女は虫を一匹一匹つぶすように刺繍をしていた――。喘息患者の私は第三火曜日に見知らぬ男に抱かれ、発作が起きる――。
宿主を見つけたら目玉を捨ててしまう寄生虫のように生きようとする女――。死、狂気、奇異が棲みついた美しくも恐ろしい十の「残酷物語」。

トピックス

メディアミックス情報

NEWS

「刺繍する少女」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 全部で10の小品からなる短編集。現実の中に収まりつつも、そこに幽かな異和を生じさせるものと、幻想の中に入り込んでいくものとが混在するが、どちらかといえば、前者が多いか。「森の奥で燃えるもの」などは後者 全部で10の小品からなる短編集。現実の中に収まりつつも、そこに幽かな異和を生じさせるものと、幻想の中に入り込んでいくものとが混在するが、どちらかといえば、前者が多いか。「森の奥で燃えるもの」などは後者の代表格だが、耳の中から取り出す「ぜんまい腺」などは奇妙なリアリティを感じさせる。また「図鑑」における「目」の不気味さも捨てがたい。島尾敏雄のシュール系列の作品を思わせる。ただ全体としては、個々の作品が短いために、本来の小川洋子ワールドの濃密さにはやや欠けるようで、幾分か物足りない感は否めないか。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2012年10月06日
    146人がナイス!しています
  • 美しくて残酷さを感じました。死や狂気、奇異の雰囲気が漂います。日常の中にさり気なく織り込まれる非日常。静かで穏やかな時間から冷たい空気へ誘われるようでした。時間が流れているようでありながら止まったよう 美しくて残酷さを感じました。死や狂気、奇異の雰囲気が漂います。日常の中にさり気なく織り込まれる非日常。静かで穏やかな時間から冷たい空気へ誘われるようでした。時間が流れているようでありながら止まったようでもある不思議な感覚。必要最低限の音と世界に包み込まれているような感覚になります。 …続きを読む
    優希
    2015年11月26日
    114人がナイス!しています
  • 残酷でグロテスクで哀しいものを、美しく儚い言葉で磨き上げてしまう小川洋子。物語の登場人物の行動から透けて見える狂気、言葉の端々に見え隠れする毒、そしてそのずっと奥の奥底に沈められた哀しみ。人はきれいな 残酷でグロテスクで哀しいものを、美しく儚い言葉で磨き上げてしまう小川洋子。物語の登場人物の行動から透けて見える狂気、言葉の端々に見え隠れする毒、そしてそのずっと奥の奥底に沈められた哀しみ。人はきれいなだけでは生きられない。誰しも何かしらの闇を包み隠して生きている。一篇の物語の中に切り取られた命の瞬間。その瞬間々々を先へ先へと伸ばしながら、物語の続きを人は生きるのだ。これは初期の小川洋子の作風になるのだろうか。まだ幻想性は前面に出ていないが、現実に足が着いているぶん、随所に仕掛けられた毒がじわじわとまわる。 …続きを読む
    風眠
    2020年01月06日
    98人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品