線 電子版
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発売日:
2015年01月24日
商品形態:
電子書籍

  • 著者 古処 誠二
発売日:
2015年01月24日
商品形態:
電子書籍

死線をさまよい続ける極限状態で、人間が人間らしくあることは可能なのか―

飢えとマラリア、過酷な山越えのための想像を絶する疲労の中、困難な道を進む兵隊たち。摩耗する心と体。俺はこのニューギニアの地に捨てて行かれるのか――。味方同士で疑心暗鬼に陥る隊では不信が不正を招き、不正が荒廃をはびこらせる。そんな極限状態で人間が人間らしくあることは果たして可能なのか。第二次大戦の兵站線上から名もなき兵隊たちの人間ドラマを冷徹なリアリズムであぶりだす傑作小説。

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「線」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ★★☆☆☆ ★★☆☆☆
    koba
    2015年03月29日
    87人がナイス!しています
  • 南下するほど届く米は減り、前線へ近づくほど病に蝕まれる。豪州軍、冷気、滋養不足との戦い。戦場の中の日常では各々の持つ人間性が如実に現れる。優し過ぎる人間は生き延びられない。小便一丁、糞八丁。用便を足す 南下するほど届く米は減り、前線へ近づくほど病に蝕まれる。豪州軍、冷気、滋養不足との戦い。戦場の中の日常では各々の持つ人間性が如実に現れる。優し過ぎる人間は生き延びられない。小便一丁、糞八丁。用便を足すために隊が待ってくれることはない。敵は砲弾や射撃ではないはずだが、その顏すら見ることもない。マラリアによる熱、下痢、栄養不足、不眠。それでも泥、糞便、腐臭に塗れて戦わなければならない。南太平洋の密林戦で活躍した高砂義勇隊。この短編集でも、しばし登場するが、戦後補償はなされていない。 …続きを読む
    かっぱ
    2020年08月17日
    29人がナイス!しています
  • 戦争は茶番劇である。こうした認識が半ば共通化したなかでの個人の策謀、疑心、生存欲求と諦観。茶番化した戦争にはミステリの形式がよく合う。特に「糊塗」「銃後からの手紙」がよい。 戦争は茶番劇である。こうした認識が半ば共通化したなかでの個人の策謀、疑心、生存欲求と諦観。茶番化した戦争にはミステリの形式がよく合う。特に「糊塗」「銃後からの手紙」がよい。
    ネムル
    2019年06月10日
    9人がナイス!しています

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