角川文庫

死線をさまよい続ける極限状態で、人間が人間らしくあることは可能なのか―

発売日:
2015年01月24日
商品形態:
電子書籍
線 電子版
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角川文庫

死線をさまよい続ける極限状態で、人間が人間らしくあることは可能なのか―

  • 著者 古処 誠二
発売日:
2015年01月24日
商品形態:
電子書籍

死線をさまよい続ける極限状態で、人間が人間らしくあることは可能なのか―

飢えとマラリア、過酷な山越えのための想像を絶する疲労の中、困難な道を進む兵隊たち。摩耗する心と体。俺はこのニューギニアの地に捨てて行かれるのか――。味方同士で疑心暗鬼に陥る隊では不信が不正を招き、不正が荒廃をはびこらせる。そんな極限状態で人間が人間らしくあることは果たして可能なのか。第二次大戦の兵站線上から名もなき兵隊たちの人間ドラマを冷徹なリアリズムであぶりだす傑作小説。

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「線」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ★★☆☆☆ ★★☆☆☆
    koba
    2015年03月29日
    87人がナイス!しています
  • 戦争がどれ程悲惨なものなのか、どれだけの悲しみを生むものなのか、考えて、理解しようとしていても、戦争を経験していない者と経験した者に差があることは明らか。だからこそ戦争を経験していない古処さんの戦争文 戦争がどれ程悲惨なものなのか、どれだけの悲しみを生むものなのか、考えて、理解しようとしていても、戦争を経験していない者と経験した者に差があることは明らか。だからこそ戦争を経験していない古処さんの戦争文学が戦争を経験していない者たちにとって大きな意味を持つことになる。専門的な用語も多く、読みにくいかもしれないが、その点を越えても読まなければ、と思わせるものがある。このような作品を書き続ける古処さんの姿勢そのものが、私たちの戦争観に何かを訴える。 …続きを読む
    よう
    2012年09月06日
    8人がナイス!しています
  • 再読。古処作品を発表時期ごとに分類するなら、ここからが第三期。『メフェナーボウン』までの、終戦間際の価値観の揺らぎを様々な対比を通して描く路線から、日本人論的なものを除去し、よりいっそう〝個人〟へフォ 再読。古処作品を発表時期ごとに分類するなら、ここからが第三期。『メフェナーボウン』までの、終戦間際の価値観の揺らぎを様々な対比を通して描く路線から、日本人論的なものを除去し、よりいっそう〝個人〟へフォーカスする方向へ洗練されていく。それはつまり〝戦後の視点〟を捨て去る努力が実を結んでいく過程なのだろう。特に『ニンジアンエ』『中尉』に直接に繋がる戦場ホワイダニットミステリ「糊塗」が絶品。戦場における〝個人〟を描くことは〝何故〟を問うことで、この後の古処作品にミステリ色がまた強まるのも必然なのだと思った。 …続きを読む
    浅木原
    2017年09月02日
    5人がナイス!しています

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