旅人 ある物理学者の回想

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年01月25日
判型:
文庫判
ページ数:
304
ISBN:
9784044094300
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旅人 ある物理学者の回想

  • 著者 湯川 秀樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年01月25日
判型:
文庫判
ページ数:
304
ISBN:
9784044094300

日本初のノーベル賞受賞者の回想に今の時代を生き抜くヒントが隠されている

日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士が、自らの前半生をふり返る。「イワン(言わん)ちゃん」とあだ名された無口な少年は、読書を通じて空想の翼を羽ばたかせた。数学に熱中するも「小川君はアインシュタインのようになるだろう」という友人の一言がきっかけとなり、理論物理学への道が開けていく――。京都ならではの風景とともに家族の姿や学生生活がいきいきと描かれ、偉大な先人を身近に感じる名著。 日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士が、自らの前半生をふり返る。「イワン(言わん)ちゃん」とあだ名された無口な少年は、読書を通じて空想の翼を羽ばたかせた。数学に熱中するも「小川君はアインシュタインのようになるだろう」という友人の一言がきっかけとなり、理論物理学への道が開けていく――。京都ならではの風景とともに家族の姿や学生生活がいきいきと描かれ、偉大な先人を身近に感じる名著。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

知恵の故郷
この父
言わん
染殿町
ある航海
波と風と
エピソード
青春
狭い門
結晶
転機
苦楽園

おわりに
あとがき

「旅人 ある物理学者の回想」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大変良本。これまで読まなかったことに後悔。物事を思考する尊さと面白さが経験とともに示されていると感じた。昭和30年代からの朝日新聞連載をまとめたもの。実父である京都大学教授小林琢治さんの生い立ちから、湯 大変良本。これまで読まなかったことに後悔。物事を思考する尊さと面白さが経験とともに示されていると感じた。昭和30年代からの朝日新聞連載をまとめたもの。実父である京都大学教授小林琢治さんの生い立ちから、湯川秀樹さん自身の東京での出生、小中高大を過ごした京都時代、結婚後の大阪時代について当時の想いとともに記した随筆。トルストイの「人生論」から自覚した社会的な責任を果たしたいとの利他的思いやり、老子より荘子を好む宿命論ではなく新しい概念の志向、そして俳句や和歌を愛する言葉と意識への思惟。人間として生きる手本だ。 …続きを読む
    ろくせい@やまもとかねよし
    2018年01月12日
    67人がナイス!しています
  • 日本人初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹氏の回想記。よくまあここまで詳細に若い頃の経験を記憶しているものですね、やはり天才はアタマのつくりが違う。和歌山出身のご両親も教養人だったそうです。内向的で、厭世的 日本人初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹氏の回想記。よくまあここまで詳細に若い頃の経験を記憶しているものですね、やはり天才はアタマのつくりが違う。和歌山出身のご両親も教養人だったそうです。内向的で、厭世的で、アンバランスだった、など自分の欠点をつまびらかにしている所も好感がもてます。その辺はある種の「関西人気質」かもしれませんね。 …続きを読む
    おさむ
    2016年11月02日
    60人がナイス!しています
  • 好著。日本初のノーベル賞受賞者となった湯川秀樹さんの自伝、とはいえまだ若かりし時代まででノーベル賞は出てこず、中性子理論の入り口に差しかかるところまで。自らを孤独者と位置づけるあたり、今でいう陰キャで 好著。日本初のノーベル賞受賞者となった湯川秀樹さんの自伝、とはいえまだ若かりし時代まででノーベル賞は出てこず、中性子理論の入り口に差しかかるところまで。自らを孤独者と位置づけるあたり、今でいう陰キャであったのかもと。けれど、良き友、良き師、そして一生を捧げるべき学問に巡りあえたことが何より素晴らしい。百年前の湯川氏の懊悩が理解できるだけでも読む価値がある一冊。数学を選ばなかった理由になるほどなと。大学に進学する息子に読ませたくてそれとなく勧めてみたけど読まないんだろうなあ😭。 …続きを読む
    TATA
    2023年03月30日
    51人がナイス!しています

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