おとうとの木

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年07月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784048740784

おとうとの木

  • 著者 宮ノ川 顕
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年07月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784048740784

『化身』で話題沸騰の著者による日本ホラー小説大賞受賞後第一作!

子供時代を過ごした家の庭に生えているクヌギの木。土地を更地にし、念願のマイホームを建てることにした僕に、クヌギの木が語りかけた。「兄さん、僕だよ、アキオだよ」。木が、恐るべき取引を持ちかける――。 子供時代を過ごした家の庭に生えているクヌギの木。土地を更地にし、念願のマイホームを建てることにした僕に、クヌギの木が語りかけた。「兄さん、僕だよ、アキオだよ」。木が、恐るべき取引を持ちかける――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「おとうとの木」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 横浜郊外の古い実家の庭にある1本のクヌギの木。息子にクワガタを捕まえさせてやろうと木の幹に三つの傷をつけたことで始まる不思議な事象。記憶にもなかった弟がクヌギの木に宿る、そして話しかけてくる。。ホラー 横浜郊外の古い実家の庭にある1本のクヌギの木。息子にクワガタを捕まえさせてやろうと木の幹に三つの傷をつけたことで始まる不思議な事象。記憶にもなかった弟がクヌギの木に宿る、そして話しかけてくる。。ホラーというよりは悲しい家族の話といった感がある。遺された妻子がちょっと気の毒で、あまり読後はよくない。 …続きを読む
    ゆみねこ
    2012年06月02日
    25人がナイス!しています
  • ☆4 日本ホラー小説大賞受賞の前作『化身』には3点しか付けられなかったのでそれより高ければいいなと思いながら読んだ宮ノ川氏2冊目。結論から言うとかなり面白かったです。良く練られた構成だったし主人公のためら ☆4 日本ホラー小説大賞受賞の前作『化身』には3点しか付けられなかったのでそれより高ければいいなと思いながら読んだ宮ノ川氏2冊目。結論から言うとかなり面白かったです。良く練られた構成だったし主人公のためらいや困惑もリアリティがあったと思う。被害者かと思いきや実は加害者だったというのはまあ想定内だったけどラストは予想もつかなかったなあ。弟の行動は悪意がまったくないだけに怖かった。 …続きを読む
    たぬ
    2020年11月23日
    23人がナイス!しています
  • 「何に恐怖を感じるか?」は人それぞれだと思うが、私はとにかく得体の知れないものが蠢いている感じは苦手。この作者は、身の内に何かがうごめいている描写が本当に見事だと思う。嫌悪感に近いその感覚を、私は好む 「何に恐怖を感じるか?」は人それぞれだと思うが、私はとにかく得体の知れないものが蠢いている感じは苦手。この作者は、身の内に何かがうごめいている描写が本当に見事だと思う。嫌悪感に近いその感覚を、私は好むわけではないのだが。人は一度怖れにとり付かれると、空気の流れやかすかな音を全部拾って、自己の恐怖を増幅させるという。そのホラースイッチのようなものがどこで発動されたのか、ただそれを探ってみたくなる。 …続きを読む
    佳容
    2010年10月15日
    17人がナイス!しています

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