きりこについて

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年04月28日
判型:
四六判
ページ数:
216
ISBN:
9784048739313

きりこについて

  • 著者 西 加奈子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年04月28日
判型:
四六判
ページ数:
216
ISBN:
9784048739313

きりこがみつけた世の中でいちばん大切なこと。

きりこはぶすな女の子。人の言葉がわかる、とても賢い黒猫をひろった。美しいってどういうこと? 生きるってつらいこと? きりこがみつけた世の中でいちばん大切なこと。書き下ろし長編小説。 きりこはぶすな女の子。人の言葉がわかる、とても賢い黒猫をひろった。美しいってどういうこと? 生きるってつらいこと? きりこがみつけた世の中でいちばん大切なこと。書き下ろし長編小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

「きりこについて」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「サラバ!」に通ずるものが、多かった。出だしのインパクト。きりこの生き方。作中作者の存在。アドラー心理学の真髄にも関わる考え方も、「容姿も中身も、あるがままに受け入れることが、幸せになること。」話の最 「サラバ!」に通ずるものが、多かった。出だしのインパクト。きりこの生き方。作中作者の存在。アドラー心理学の真髄にも関わる考え方も、「容姿も中身も、あるがままに受け入れることが、幸せになること。」話の最後は、死期を知ってる作中作者がまとめを急いだので、バタバタとみんな良くなってしまったのが、少し物足りないけど、いい一冊だった。そうか、猫と会話しなけりゃ損だよな!動物諺も控えるか。 …続きを読む
    にいにい
    2015年05月01日
    245人がナイス!しています
  • きりこはぶすだ。それも並外れた。女子にとって世界の滅亡と同じ(か、それ以上の)悲劇を背負ったきりこと、とても賢い飼い猫ラムセス2世による、全ての女子と猫のためのお話。両親の愛情に包まれて、抱いていた自 きりこはぶすだ。それも並外れた。女子にとって世界の滅亡と同じ(か、それ以上の)悲劇を背負ったきりこと、とても賢い飼い猫ラムセス2世による、全ての女子と猫のためのお話。両親の愛情に包まれて、抱いていた自分が可愛いという恐るべき誤解を、初恋の終焉と同時にきりこは砕かれる。当然のごとくきりこは衝撃を受けるが、やがて思いがけない方向へ自分と他の人々の運命を導いていく。かなり並外れた物語は滑稽でみっともなくて、でもどこか素敵で胸を打つ。取りあえずの絶対的真実は、大抵の猫は人間より利口で「世界は肉球より、まるい」。 …続きを読む
    kariya
    2010年04月03日
    159人がナイス!しています
  • ★★★ 途轍もなく「ぶす」な少女、きりこ。周囲もその強烈で個性的な容貌に中てられ「酔ったような」状態で、彼女中心の幼年期を過ごす。しかし、やがてその酔いも醒め、「ぶす」のレッテルを貼られたきりこは、世界か ★★★ 途轍もなく「ぶす」な少女、きりこ。周囲もその強烈で個性的な容貌に中てられ「酔ったような」状態で、彼女中心の幼年期を過ごす。しかし、やがてその酔いも醒め、「ぶす」のレッテルを貼られたきりこは、世界から全否定された様な絶望感を味わい、自分の殻に閉じこもる。そこからの再生と、自己肯定までの物語を、ファンタジー要素を含ませながら描いた作品。人間の「負」に対する表現が直球過ぎるが、独特のユーモア溢れる文章でさらりと読ませ、後味は悪くない。終始きりこの傍に寄り添った、賢猫ラムセス2世が素晴らしすぎる♪傑作。 …続きを読む
    つくよみ
    2014年02月02日
    150人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品