純白の夜

純白の夜

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041212103
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純白の夜

  • 著者 三島 由紀夫
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041212103

25歳にしてこの完成度! 三島初の長期連載小説、ここに復刊!

村松恒彦は勤務先の銀行の創立者の娘である13歳年下の妻・郁子と不自由なく暮らしている。恒彦の友人・楠は一目で郁子の美しさに心を奪われ、郁子もまた楠に惹かれていく。二人の恋は思いも寄らぬ方向へ。 村松恒彦は勤務先の銀行の創立者の娘である13歳年下の妻・郁子と不自由なく暮らしている。恒彦の友人・楠は一目で郁子の美しさに心を奪われ、郁子もまた楠に惹かれていく。二人の恋は思いも寄らぬ方向へ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「純白の夜」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この小説は、「婦人公論」に連載(1950年1月~10月)されていたもの。時に三島由紀夫25歳。物語の主要な舞台は、戦後復興がまだ十分になされてはいない東京。主な登場人物は36歳の男が2人(恒彦と楠)と女が1人(恒 この小説は、「婦人公論」に連載(1950年1月~10月)されていたもの。時に三島由紀夫25歳。物語の主要な舞台は、戦後復興がまだ十分になされてはいない東京。主な登場人物は36歳の男が2人(恒彦と楠)と女が1人(恒彦の妻・郁子)。3人の心理(恒彦のそれはあまり詳らかに書かれてはいないが)の綾が物語を織りなしていくのだが、郁子のそれはまことにわかりにくい。おそらくは郁子自身にさえわからなかっただろう。エンディングは、半ばは予想がつくものの極めて劇的だ。なお小池真理子の解説は、この小説と三島の本質を衝いて見事。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2012年10月14日
    234人がナイス!しています
  • 面白かったです。一言で言えば不倫の恋なのですが、その想いはセレブならではのプライドのある恋のように見えました。最初は静かにくすぶる情熱のようで、お互いに相手に飛び込むことができなかったのに、気がつけば 面白かったです。一言で言えば不倫の恋なのですが、その想いはセレブならではのプライドのある恋のように見えました。最初は静かにくすぶる情熱のようで、お互いに相手に飛び込むことができなかったのに、気がつけば熱く燃え上がってしまう。「惚れたら負け」と思いつつ、駆け引きをしているのに、いつしか本気になっていくのが恋のいたずらといったところでしょう。巧みな心理描写や、不倫を「スポーツ」と例える独特な表現に引き込まれました。 …続きを読む
    優希
    2017年02月02日
    136人がナイス!しています
  • 何はともあれ、面白い恋愛小説だ。これが三島由紀夫の25歳の作品だというのだから驚嘆する。解説の小池真理子に言わせると「怪物的な才能だ」そうである。まず、主役のキャラ設定が絶妙。鷹揚な銀行マンの夫・恒彦と 何はともあれ、面白い恋愛小説だ。これが三島由紀夫の25歳の作品だというのだから驚嘆する。解説の小池真理子に言わせると「怪物的な才能だ」そうである。まず、主役のキャラ設定が絶妙。鷹揚な銀行マンの夫・恒彦と13歳年下の妻・郁子、そして恒彦の大学仲間で病弱の妻をもつ楠の三名だ。筋立てはシンプル…初めて会った郁子に楠が一目惚れ。それを手玉に取る強かな郁子の心の変化を丹念に追った物語。夫が大好き、でも何か物足りない。だから、楠に何かを求めてしまう。どう心の裡を読むのか、奥が深い。もう一度読み直してみたい小説です。 …続きを読む
    じいじ
    2019年12月15日
    111人がナイス!しています

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