砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784044281045
label

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

  • 著者 桜庭 一樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784044281045

直木賞作家がおくる、暗黒の少女小説。

ある午後、あたしはひたすら山を登っていた。そこにあるはずの、あってほしくない「あるもの」に出逢うために――子供という絶望の季節を生き延びようとあがく魂を描く、直木賞作家の初期傑作。 ある午後、あたしはひたすら山を登っていた。そこにあるはずの、あってほしくない「あるもの」に出逢うために――子供という絶望の季節を生き延びようとあがく魂を描く、直木賞作家の初期傑作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet が含まれている特集

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 皮膚の下にある痣、引きずる足、聞こえない片方の耳。痛みではなくそれを汚染と言う藻屑の祈り。何もかも放棄し「貴族」になった兄と、母子家庭の苦しさの狭間で諦めているなぎさ。大人の庇護がないと生きられない中 皮膚の下にある痣、引きずる足、聞こえない片方の耳。痛みではなくそれを汚染と言う藻屑の祈り。何もかも放棄し「貴族」になった兄と、母子家庭の苦しさの狭間で諦めているなぎさ。大人の庇護がないと生きられない中2の少女達。大人の現実に抗うこともできないまま、今日も砂糖菓子の弾丸を込め続ける。子どもを生き抜く苛酷さは、甘い砂糖でコーティングしても変わらない。藻屑は父親に殺されてしまうという前提で描かれている物語であるからこそ、エキセントリックな藻屑の言動が胸を刺す。理不尽で寂しい、絶望の残滓がふわふわと心に漂う物語。 …続きを読む
    風眠
    2015年01月17日
    688人がナイス!しています
  • この無力感と虚無感をどう飼い慣らせばいいのだろう。海野藻屑。不吉な名前を与えられた少女の心に寄り添えば、きっと結末は変わる。そんな祈りともいえる期待を抱きつつ読み進めて・・・。衝撃的な物語運びはさすが この無力感と虚無感をどう飼い慣らせばいいのだろう。海野藻屑。不吉な名前を与えられた少女の心に寄り添えば、きっと結末は変わる。そんな祈りともいえる期待を抱きつつ読み進めて・・・。衝撃的な物語運びはさすがの桜庭一樹。もともとYA向けの作品とはいえ、描写の妙と鮮やかな構成、なにより読み手を掴んで話さないストーリー展開により、YAが遠い過去となった私でも驚くほどのめり込めた。「好きって絶望だよね」と言った藻屑の”汚染された”顔と体は、美醜を超えた神々しさで私の心に刻印された。砂糖菓子の儚い甘さと共に。 …続きを読む
    めろんラブ 
    2012年09月15日
    441人がナイス!しています
  • 殴打の痣は人魚の皮膚病。「死んじゃえ」は愛情表現。股関節が変形しても、鼓膜が破れても、愛して慕えば愛情が返ってくると信じた藻屑は砂糖菓子の弾丸で現実と戦い続けた。「好きって絶望だよね。」 全貌を知る読 殴打の痣は人魚の皮膚病。「死んじゃえ」は愛情表現。股関節が変形しても、鼓膜が破れても、愛して慕えば愛情が返ってくると信じた藻屑は砂糖菓子の弾丸で現実と戦い続けた。「好きって絶望だよね。」 全貌を知る読者にとって、藻屑が放つ砂糖菓子の弾丸は体内で溶けてじんわりと疼いたままだ。 …続きを読む
    たる
    2016年01月04日
    417人がナイス!しています

powered by 読書メーター

著者紹介

桜庭 一樹(さくらば・かずき)

2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受ける。07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。『GOSICK-ゴシック-』シリーズは人気を博し、長篇8巻短篇集4巻が刊行、アニメ化された。続刊として『GOSICK RED』『GOSICK BLUE』『GOSICK PINK』も刊行中。他の著書に『道徳という名の少年』『推定少女』『赤×ピンク』『ほんとうの花を見せにきた』『このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集』『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『無花果とムーン』など。

この著者の商品

最近チェックした商品