“文学少女”と神に臨む作家 上

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年04月28日
判型:
A6判
ページ数:
328
ISBN:
9784757741737
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“文学少女”と神に臨む作家 上

  • 著者 野村 美月
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年04月28日
判型:
A6判
ページ数:
328
ISBN:
9784757741737
ついにラストエピソード---“文学少女”の物語が開幕! ついにラストエピソード---“文学少女”の物語が開幕!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「“文学少女”と神に臨む作家 上」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 哀しくてたまらないときに綺麗に笑える人になりたいと願ったひとがいた。傷ついた心を包み込んでくれた手を時に邪険に振り払いながらも、ぬくもりに甘え続けていた。気付こうともしなかった、その指先もまた、必死で 哀しくてたまらないときに綺麗に笑える人になりたいと願ったひとがいた。傷ついた心を包み込んでくれた手を時に邪険に振り払いながらも、ぬくもりに甘え続けていた。気付こうともしなかった、その指先もまた、必死で光を求めていたのだと。募る言葉を隠して狭き門へと遠ざかる細い背中、自分ではない面影をかき消せないもどかしさ、誰かを救うために誰かを壊す狂気、前を向くことに怯え立ち竦む弱気が模索する逃げ道。ただひたすらに貫こうとする意志が互いを蝕んでいく。辛くて苦しくても、あのひとはまだ笑おうとする。泣き顔よりも、哀しく。 …続きを読む
    ちはや@灯れ松明の火
    2011年06月16日
    76人がナイス!しています
  • 美羽との一件が落着し、ななせとの距離も大分近くなった心葉。しかしその中で遠子が「青空に似ている」のラストを知っている訳をいまだ疑問に思う。そんな時に編集担当だった佐々木さんが心葉の前に訪れ二作目を書いて 美羽との一件が落着し、ななせとの距離も大分近くなった心葉。しかしその中で遠子が「青空に似ている」のラストを知っている訳をいまだ疑問に思う。そんな時に編集担当だった佐々木さんが心葉の前に訪れ二作目を書いてほしいという。もう書かないと断ると、遠子まで現れ、書かなければいけないといい心葉の前から姿を見せなくなる。裏切られたと思った心葉のもとに流人が現れ、遠子とくっつける為、ななせとの交際の妨害工作をしてくる。流人が言うには「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」という。天野遠子を全く知らなかった→ …続きを読む
    Yobata
    2013年09月05日
    75人がナイス!しています
  • あらゆる書物を食べてしまう程に深く愛している文学少女が物語の読み手故に隠していた彼女自身の物語。彼女は物語を裏から操る黒幕だったのだろうか。だからこそ、過剰に自分自身の想いを微笑みに閉ざせるよう願った あらゆる書物を食べてしまう程に深く愛している文学少女が物語の読み手故に隠していた彼女自身の物語。彼女は物語を裏から操る黒幕だったのだろうか。だからこそ、過剰に自分自身の想いを微笑みに閉ざせるよう願ったのだろうか。遠子が自分自身の物語を託した心葉。彼は今狭い門の前で立ち竦んでいる。力に怯え逃げている。先輩と彼女。どちらの手を取れば良いのかを迷うことで。自らの行く道を選ぶ命題から。読み手として書き手として存在してゆける自分の力から。もうすぐ消えてしまうと宣告された文学少女。全身全霊をかけた彼女の物語が始まる。 …続きを読む
    ひめありす@灯れ松明の火
    2011年10月25日
    72人がナイス!しています

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