キャラクターメーカー6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年04月11日
判型:
新書変形判
ページ数:
264
ISBN:
9784048700047

キャラクターメーカー6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」

  • 著者 大塚 英志
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年04月11日
判型:
新書変形判
ページ数:
264
ISBN:
9784048700047

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「キャラクターメーカー6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 古書店にて。本文やワークショップよりも6頁程度の〈あとがき〉が一番印象深かった。サンプリングと順列組み合わせで成立可能なポストモダン的キャラ造形にモダンな「私」を代入する技術論。小林秀雄に言及しつつ、 古書店にて。本文やワークショップよりも6頁程度の〈あとがき〉が一番印象深かった。サンプリングと順列組み合わせで成立可能なポストモダン的キャラ造形にモダンな「私」を代入する技術論。小林秀雄に言及しつつ、「私」を「なし崩し」に語ることで芸術や文学っぽく見せる私小説に対し、「類型」という人間の固有性や実在と相反するものを経由することで「私」を語る表現を選択したマンガのキャラ。ダイスを振ってパラメータを与えられたキャラにむしろ「私」が色濃く反映してしまう事態等々。あと、初版のせいか誤字脱字が目立ったのが少々残念。 …続きを読む
    karatte
    2015年03月21日
    17人がナイス!しています
  • 普段から映画や小説を楽しみ、キャラクターがどうのこうのと言及しているので、ここは自分も勉強してみよう! と思って読んだ一冊。役に立つかどうかは本人が創作活動をしているかどうかが大前提だが、間違いなく教 普段から映画や小説を楽しみ、キャラクターがどうのこうのと言及しているので、ここは自分も勉強してみよう! と思って読んだ一冊。役に立つかどうかは本人が創作活動をしているかどうかが大前提だが、間違いなく教養は身につく。現代日本のマンガのルーツをたどるだけでなく、心理学や海外論文からの引用など、著者の教養の深さと、それら小難しい理論を受け手にすっと読ませてしまう「噛み砕く力」と「文章力」に驚かされた。さすが名作「多重人格探偵サイコ」の原作者。姉妹本も読もう。そしてあわよくば、なんか作ってみよう。 …続きを読む
    ジョン
    2017年08月21日
    13人がナイス!しています
  • キャラメイクの方法論自体はポストモダンだけど、そこに「私」というモダンが入ってくるのが特徴で、アトムの命題で、民話だったり神話だったりで、基本的にはいつもの大塚さんだった。ただ、内面をアバターと捉えた キャラメイクの方法論自体はポストモダンだけど、そこに「私」というモダンが入ってくるのが特徴で、アトムの命題で、民話だったり神話だったりで、基本的にはいつもの大塚さんだった。ただ、内面をアバターと捉えたり、主人公は実は本来的には「自発的には動かない」ものだと理論立てて解説したり、「影(敵対者)」は実は必ずしも乗り越えられるものではないしむしろ「闇落ち」ということも普通にありえる厄介なものなのだと解説したりと、思っていた以上に内容に新規性があって満足感はあった。方法論自体は……ちょっと疲れそうだなぁ、とだけ。 …続きを読む
    空箱零士
    2018年08月04日
    12人がナイス!しています

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