善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年08月06日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
224
ISBN:
9784047102491
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善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

  • 著者 中島 義道
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年08月06日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
224
ISBN:
9784047102491

「善人」の偽善にだまされるな!

ニーチェの「善人批判論」をテキストに、現代社会にはびこる「善人」たちの暴力性を暴く。自らの弱さを武器に、権利を過度に要求し、偽善、欺瞞、嘘をまきちらし、それに気づかない人々。ニーチェの本質が明らかに。 ニーチェの「善人批判論」をテキストに、現代社会にはびこる「善人」たちの暴力性を暴く。自らの弱さを武器に、権利を過度に要求し、偽善、欺瞞、嘘をまきちらし、それに気づかない人々。ニーチェの本質が明らかに。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 図書館で偶然見つけ借りる。ニーチェ一般向け解説の新書。ニーチェやオルテガを引用し、現代日本の大衆、「善人」を批判していく。著者ののアクを多分に感じ、ネットの匿名文化などのことも触れている。辟易するとこ 図書館で偶然見つけ借りる。ニーチェ一般向け解説の新書。ニーチェやオルテガを引用し、現代日本の大衆、「善人」を批判していく。著者ののアクを多分に感じ、ネットの匿名文化などのことも触れている。辟易するところが多いが鋭さを感じるところもある。後半以降は、ニーチェの生涯が紹介されている。俗世間に適応できなかった不幸な生涯のことだ。著者が指摘するのは、ニーチェの極端な中二病的強弁は、自身にない理想のもの、自身は善人そのものであることを自覚していたのだろうと。ああなんと哀しく誠実な、ニーチェ…… …続きを読む
    harass
    2017年02月25日
    56人がナイス!しています
  • 生の在り方を肯定する視点を持っているようにも見えるし、傲慢の極致とも言えそうなニーチェ。中島先生はニーチェを「自分の中の弱さに対抗し、同時に異様なほど怯え、恐れた」と描写する。善人はいかにして卑屈の結 生の在り方を肯定する視点を持っているようにも見えるし、傲慢の極致とも言えそうなニーチェ。中島先生はニーチェを「自分の中の弱さに対抗し、同時に異様なほど怯え、恐れた」と描写する。善人はいかにして卑屈の結晶体かをニーチェの言葉を引用しながら語り、終盤はニーチェの思想と生き方を考察していました。基本的にニーチェはお嫌いなようですが、不器用なところ似てますよね。哲学は主張ではないと思うので、本書は哲学書ではない。ただ片眼をつむって生きていることを、思い知らされる。 …続きを読む
    ちさと
    2019年04月19日
    33人がナイス!しています
  • 辞書にある善人ではない。この本(もしくわニーチェ著作の中)の善人は、弱者ということなのだ。弱者であるがゆえ、共同体内(世間)での孤立や非難回避のための欺瞞、強者への徹底的依存、自分たちを保護する義務と 辞書にある善人ではない。この本(もしくわニーチェ著作の中)の善人は、弱者ということなのだ。弱者であるがゆえ、共同体内(世間)での孤立や非難回避のための欺瞞、強者への徹底的依存、自分たちを保護する義務と保護される権利の要求行動、その正当化が人間界に蔓延して、弱者たち(大衆・愚民)が知らず識らずに普遍化し固定化している自分たちのためにある道徳観と誤解し、精神的に強くなろうとせずに自分たちの利と安楽(損をせず苦しまないよう)を第一義に生きていることを、ニーチェ作詞作曲、中島義道編曲でうたいあげた揶揄な曲的一冊。 …続きを読む
    shinano
    2011年06月03日
    28人がナイス!しています

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