教室の正義 闇からの声

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041879894

教室の正義 闇からの声

  • 著者 赤川 次郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041879894

学校はこのままでいいのか? 現代の教育に鋭く迫る問題作。

締め付けが強まる一方の学校、公正な報道をしないマスコミ、そして戦争に加担し続ける政治家たち――。現代の日本が抱える問題点を鋭く描く意欲作。 締め付けが強まる一方の学校、公正な報道をしないマスコミ、そして戦争に加担し続ける政治家たち――。現代の日本が抱える問題点を鋭く描く意欲作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「教室の正義 闇からの声」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 社会風刺的短編集。 限られた空間、思想、集団内で効力がエスカレートする『正義』を描く表題作。 自分で考えて悩んで起こす行動が『正義』だと思うし、正しいか不正かでは判断できないことのほうが多いことに気付く 社会風刺的短編集。 限られた空間、思想、集団内で効力がエスカレートする『正義』を描く表題作。 自分で考えて悩んで起こす行動が『正義』だと思うし、正しいか不正かでは判断できないことのほうが多いことに気付くことが、大人になるってことなのかな。『終夜運転』はタイムパラドックス。 過去に戻った数分の行為が生み出す少女の死。 少女をリカバーすれば歪む因果律に、逡巡する主人公のだした決断が辛い。 短い作品なのになんともいえない余韻が残りました。 ★4 …続きを読む
    chiru
    2018年04月29日
    75人がナイス!しています
  • 赤川さんらしからぬ重めの短編集で、何とも言えないモヤモヤが残りました。特に表題作には色々考えさせられます。正義は度が過ぎると息苦しくなるが、人それぞれに度合いが異なるし、正論なだけに厄介な代物だな、と 赤川さんらしからぬ重めの短編集で、何とも言えないモヤモヤが残りました。特に表題作には色々考えさせられます。正義は度が過ぎると息苦しくなるが、人それぞれに度合いが異なるし、正論なだけに厄介な代物だな、と。「終夜運転」は元総理の懺悔、「紙の砦」は由紀子の公安に屈しない勇気に救われる。個人的に一番好きな「大人の時間」は権力になびいて真実を伝えないマスコミに腹が立つが、ラスト2ページでの立場大逆転が爽快です。「免罪符」は誰でも加害者になりうるという戒めにはなるが、最後まで希望の無いダークな作品でした。 …続きを読む
    ポップノア@背番号16
    2019年04月25日
    64人がナイス!しています
  • 5つの短編を収録。やや物足りないです。長編の読みやすさは短編では発揮されず、内容の薄さにつながってしまう気がしました。「免罪符」と「終夜運転」が好み。「免罪符」では作家が自分の作品に苦しめられます。復 5つの短編を収録。やや物足りないです。長編の読みやすさは短編では発揮されず、内容の薄さにつながってしまう気がしました。「免罪符」と「終夜運転」が好み。「免罪符」では作家が自分の作品に苦しめられます。復讐を描いた作品を読んで、真似をする人が出てきたのです。リアリティに欠けますが、現代日本の閉塞状況を浮き彫りにしているのはさすが。「終夜運転」では元総理大臣が幽霊電車に乗って不思議な少女に出会う設定が秀抜。読み進めると彼女は大きな悲劇に巻き込まれていたことが分かります。戦争に対する作者の強い怒りを感じました。 …続きを読む
    S.Mori
    2020年08月03日
    23人がナイス!しています

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著者紹介

赤川 次郎(あかがわ・じろう)

一九四八年、福岡県生まれ。七六年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。作品が映画・ドラマ化されるなど、続々とベストセラーを刊行。「三毛猫ホームズ」シリーズ、「鼠」シリーズ他、『セーラー服と機関銃』『ふたり』など著書多数。二〇〇六年、第9回日本ミステリー文学大賞、一六年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。

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