硫黄島

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年09月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784043800018
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硫黄島

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年09月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784043800018

昭和文学史に名を残す不朽の戦争文学

新聞記者の主人公のもとに一人の青年が訪ねる。投降前に硫黄島の洞窟に埋めた日記をとりにいきたいから、記事にしてほしいという。米軍当局の許可を得、島に渡るが、どういうわけか現地で自殺してししまう。 新聞記者の主人公のもとに一人の青年が訪ねる。投降前に硫黄島の洞窟に埋めた日記をとりにいきたいから、記事にしてほしいという。米軍当局の許可を得、島に渡るが、どういうわけか現地で自殺してししまう。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「硫黄島」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 第37回(1957年)芥川賞。 戦争が 人の心を そして 人生を 歪めることを 描いた短編である。 片桐 正俊という 硫黄島から 帰還した男の 不可思議な行動が 心に残る。 物語の意外な展開とは 裏腹に、底に流れる 不気味 第37回(1957年)芥川賞。 戦争が 人の心を そして 人生を 歪めることを 描いた短編である。 片桐 正俊という 硫黄島から 帰還した男の 不可思議な行動が 心に残る。 物語の意外な展開とは 裏腹に、底に流れる 不気味な 戦争の傷跡が、著者の巧みな文体で 現代に蘇る、そんな作品だった。 …続きを読む
    遥かなる想い
    2017年07月12日
    230人がナイス!しています
  • 『硫黄島』硫黄島で激戦を戦い抜き、死んでいった戦友たちの記憶が離れられない男の顛末。ある男が主人公(記者)を訪ねてくる。硫黄島へ行って置いてきた日記を取り戻すつもりだ。そのことを記事にしてほしいと。と 『硫黄島』硫黄島で激戦を戦い抜き、死んでいった戦友たちの記憶が離れられない男の顛末。ある男が主人公(記者)を訪ねてくる。硫黄島へ行って置いてきた日記を取り戻すつもりだ。そのことを記事にしてほしいと。ところが男は硫黄島に渡った後命を絶つ。何があったのか…。辛すぎる戦場の記憶。多くの帰還兵が持つ、生き残った事への後ろめたさ。戦後の悲しい現実。戦後の実態を描いた6篇。最後の『不法所持』が印象に残った。 …続きを読む
    absinthe
    2021年06月30日
    171人がナイス!しています
  • 第37回(1957年上半期)芥川賞受賞作。この時点では、すでに第2次世界大戦の終了後12年を経ているのだが、未だに戦争の後遺症が色濃く残っていたことにまず驚く。戦争を清算してしまうことができない人たちがいたの 第37回(1957年上半期)芥川賞受賞作。この時点では、すでに第2次世界大戦の終了後12年を経ているのだが、未だに戦争の後遺症が色濃く残っていたことにまず驚く。戦争を清算してしまうことができない人たちがいたのだ。本編の主人公、片桐はそうした1人で、今で言えば典型的なPTSDを抱えた人物だ。彼の一生は、戦争、なかんずく硫黄島での強烈な体験によって決せられてしまったのだから。一方、小説の作法は、新聞記者として物書きとしてのキャリアをスタートさせた菊村らしく、取材記を語るスタイル。それがかえって斬新さとなった。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2014年04月11日
    146人がナイス!しています

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