わくらば日記

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年12月22日
判型:
四六判
ページ数:
288
ISBN:
9784048736701

わくらば日記

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年12月22日
判型:
四六判
ページ数:
288
ISBN:
9784048736701

今もっとも期待される気鋭が、昭和のノスタルジーに載せて贈る事件簿。

私の姉様には不思議な力がありました。その力は、ある時は人を救いもしましたが、姉さまの命を縮めてしまったのやもしれません……少女の不思議な力が浮かび上がらせる人間模様を、やるせなく描く昭和事件簿。 私の姉様には不思議な力がありました。その力は、ある時は人を救いもしましたが、姉さまの命を縮めてしまったのやもしれません……少女の不思議な力が浮かび上がらせる人間模様を、やるせなく描く昭和事件簿。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

「わくらば日記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 東京オリンピックを数年後に控えた昭和の時代。舗装道路より砂利道の多かった時代。そんな夕焼けの中に浮かぶような物語。不思議な力が姉の体を蝕むかのように、いつの間にか振り回されるように事件に巻き込まれてい 東京オリンピックを数年後に控えた昭和の時代。舗装道路より砂利道の多かった時代。そんな夕焼けの中に浮かぶような物語。不思議な力が姉の体を蝕むかのように、いつの間にか振り回されるように事件に巻き込まれていく。今とは違う家族のかたち、世間との繋がり。なんか…懐かしい世界に迷い混んだ気分で読み終えた。やっぱ…朱川さんだなぁとしみじみしなから。今回も表紙がいいんですよ。表紙も物語のムードつくりに一役かってます。引き続き、昭和の時代をさ迷ってきます。点訳したい1冊。 …続きを読む
    あつひめ
    2013年09月08日
    130人がナイス!しています
  • 昭和30年代を舞台に、姉が超能力を持った姉妹の連作短編。次々と起こる事件を解決していくのだが、どこか優しく、どこか悲しい気持ちになった。私が生まれた頃の話だからだろうか、それとも朱川マジックなのか? 昭和30年代を舞台に、姉が超能力を持った姉妹の連作短編。次々と起こる事件を解決していくのだが、どこか優しく、どこか悲しい気持ちになった。私が生まれた頃の話だからだろうか、それとも朱川マジックなのか?
    紫綺
    2014年01月14日
    126人がナイス!しています
  • 昭和30年代の東京下町を舞台にした不思議な物語。戦後10数年が経ち高度経済成長の波に乗り豊かになっていく様子や「隣の子も叱る」ような生活が当たり前だったこの時代がとても好きだ。お化け煙突の懐かしい不思議感 昭和30年代の東京下町を舞台にした不思議な物語。戦後10数年が経ち高度経済成長の波に乗り豊かになっていく様子や「隣の子も叱る」ような生活が当たり前だったこの時代がとても好きだ。お化け煙突の懐かしい不思議感がこの作品を象徴していると思う。つい先を読み急ぎたくなる巧みな構成でどの話も楽しんだが『流星のまたたき』が一番好き。切なさと永遠と思えるような哀しさが残る。『春の悪魔』姉妹の父の子供時代の話がすごく恐いよ~!そして特筆すべきは姉妹の母。厳しさと優しさ、品の良さ、逞しさ。まさに「日本の良き母」の姿! …続きを読む
    しろいるか
    2011年10月11日
    99人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品