月魚

月魚

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784043736027
label

月魚

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784043736027

夢を見ることも、野心もすべてあの夏の日に生まれた。

『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう。 『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「月魚」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「お前は本を愛しすぎる」「欲しい人の間を渡り歩ける本を生きている本と呼ぶんだ」なんて素敵な古本屋。こんな人達に買い取ってもらえたら大切な本を手放すことにもきちんと意味を与えてもらえそう。「水底にさ、建 「お前は本を愛しすぎる」「欲しい人の間を渡り歩ける本を生きている本と呼ぶんだ」なんて素敵な古本屋。こんな人達に買い取ってもらえたら大切な本を手放すことにもきちんと意味を与えてもらえそう。「水底にさ、建物が沈んでたら面白いのにね」過去という影に怯えながら、月の明かりを頼りに深い底を泳ぐ魚をそっと重ねて。依存を愛という言葉に置き換えるまでは探らないのが良い。まるで水のように濁りのない心で全てを瞳に映す彼らだから言えた言葉は「名づけられない大切なものがそこには確かにあった」ずっとこのままで本に触れていてほしい。 …続きを読む
    優愛
    2014年11月26日
    511人がナイス!しています
  • ほわほわした可愛い表紙から想像してた内容と全然違くて吃驚。真志喜と瀬名垣の関係がじっとりしててなんだか隠微。一線は多分越えてはないと思うけど、結び付きが強いね。全く縁のない赤の他人には理解出来ないだろ ほわほわした可愛い表紙から想像してた内容と全然違くて吃驚。真志喜と瀬名垣の関係がじっとりしててなんだか隠微。一線は多分越えてはないと思うけど、結び付きが強いね。全く縁のない赤の他人には理解出来ないだろうね。そんな二人を温かく見守ってる外野の連中が好きです。この作家がこんな作風なモノも書くんだね。 …続きを読む
    青葉麒麟
    2014年07月21日
    456人がナイス!しています
  • 古本屋『無窮堂』の若き店主・本田真志喜とその友人・瀬名垣太一が紡ぐ男性主人公二人が活躍するこの物語は、淡くあやしく揺らめく”BL”の描写で始まります。そんな”BL”のなんとも妖艶な世界と対比するように、『月に 古本屋『無窮堂』の若き店主・本田真志喜とその友人・瀬名垣太一が紡ぐ男性主人公二人が活躍するこの物語は、淡くあやしく揺らめく”BL”の描写で始まります。そんな”BL”のなんとも妖艶な世界と対比するように、『月に照らされ、池と、枝を伸ばした木々の生い茂る築山が、影の濃淡で幽玄の世界を現出させる』といった透明で冷徹な美しい風景の描写が物語を絶妙に演出していきます。そんな物語で光が当たるのが古書の世界。心から本を愛し、古書に魅せられていく主人公。そんな物語が作り上げる独特な雰囲気感にすっかり魅せられた作品でした。 …続きを読む
    さてさて
    2021年06月08日
    451人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品