眼の探索

眼の探索

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043417063
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眼の探索

  • 著者 辺見 庸
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043417063
絞首刑、音、記憶、闇、触媒、善玉、悪玉、忘却、ファシズム、国家語、スパゲティ、ブコウスキー、あばぎれ……私たちの周りの一見心安く見える風景を解像し、時代の危機をあぶり出す。 絞首刑、音、記憶、闇、触媒、善玉、悪玉、忘却、ファシズム、国家語、スパゲティ、ブコウスキー、あばぎれ……私たちの周りの一見心安く見える風景を解像し、時代の危機をあぶり出す。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「眼の探索」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 20年も前の辺見さんのエッセイというか随筆集。ちょうど日米安保ガイドラインが改訂されて、日本がきな臭くなっていったころ。奇妙なまでに安部政権下のいまの日本社会と重なります。善と悪、狂気と正気、生と死… 20年も前の辺見さんのエッセイというか随筆集。ちょうど日米安保ガイドラインが改訂されて、日本がきな臭くなっていったころ。奇妙なまでに安部政権下のいまの日本社会と重なります。善と悪、狂気と正気、生と死…。辺見さんの格調高い文章は、こうした対立する概念の境界線を揺らがせ、消していきます。元新聞記者で、これだけ純文学的な文章をかける人をわたしは知りません。昔は井上靖とかがいたんだけどなあ。 …続きを読む
    おさむ
    2018年09月29日
    29人がナイス!しています
  • 言葉をたくさんもってる人に憧れることで生きてこられた気がする。言葉は世界を区切っていく。私のような凡眼には何もないようにみえる瞬間を言葉は美しくしたり哀しくしたりする。たくさんの言葉を所有することがで 言葉をたくさんもってる人に憧れることで生きてこられた気がする。言葉は世界を区切っていく。私のような凡眼には何もないようにみえる瞬間を言葉は美しくしたり哀しくしたりする。たくさんの言葉を所有することができれば大切な人が思い悩むこころのスキマにハマる言葉をとっさに選んであげられるかもしれない。辺見庸は言葉の傭兵のように世界にいるみたい。社会に迷彩し最前線に立つ雰囲気を感じる。エッセイのようなカタカナの優しいフォロワーのいる世界ではなく、もっと散文てきで言葉そのものに支持者をもたない孤独な詩のように感じる。 …続きを読む
    テン
    2024年01月29日
    6人がナイス!しています
  • 再読。辺見さんがポルポトと握手した時の掌の感触について書いた文章を読みたくなって、読んでみたけどこれじゃなかった…。 辺見さんの文章は政治の話を身体性とか情念みたいなもので語るところ、そしてそれをあくま 再読。辺見さんがポルポトと握手した時の掌の感触について書いた文章を読みたくなって、読んでみたけどこれじゃなかった…。 辺見さんの文章は政治の話を身体性とか情念みたいなもので語るところ、そしてそれをあくまで情念として扱うところ(理念や論理であるふりをしないところ)が好きなのだけれど、今現在の時勢の事もあって読んでいて酷く疲れました…。 私は辺見さんの作品は政治の話でもなく、小説でもなく、日常の事をざらりと描いたような文章が好きみたいです。 …続きを読む
    mope
    2017年04月30日
    3人がナイス!しています

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