日本語の外へ

日本語の外へ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2003年09月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
624
ISBN:
9784041371947
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日本語の外へ

  • 著者 片岡 義男
  • 装丁 平野 甲賀
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2003年09月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
624
ISBN:
9784041371947

日本語の自家中毒の外へ。話題のスリリングな論考エッセイ。

日本語の外に広がる英語世界の裾野。日本語で考えるとはどういうことなのか、英語で生きる人たちのロジックとストーリーを追い詰め、日本語を逆照射させる話題の論考。 日本語の外に広がる英語世界の裾野。日本語で考えるとはどういうことなのか、英語で生きる人たちのロジックとストーリーを追い詰め、日本語を逆照射させる話題の論考。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「日本語の外へ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 湾岸戦争や貿易摩擦など扱われている話題はなるほど古びている。だが、ここで分析される日本および日本語観はいまなお有効性を備えており、読み応えは充分。日本人が日本語を用いることで、関係性の中で自分自身の位 湾岸戦争や貿易摩擦など扱われている話題はなるほど古びている。だが、ここで分析される日本および日本語観はいまなお有効性を備えており、読み応えは充分。日本人が日本語を用いることで、関係性の中で自分自身の位置を決める習性があるという指摘に唸る(それを平たく言えば「空気を読む」「忖度する」ということになるか)。むろんこうしたことは片岡以外の論者でも言えることだが、片岡は自身が読み解いた書物や自身のルーツに立ち返り(つまり、個人の実存に根差して)こうした意見にたどり着いたのだと思う。ゆえに有無を言わせない凄みがある …続きを読む
    踊る猫
    2024年07月18日
    36人がナイス!しています
  • 片岡義男という著者が実に卓越した日本語の使い手であること(いまの言い方で言えば「言語性IQが高い」)人であることは疑いえない。その高知能ももちろんさることながら、彼自身の皮膚感覚・肉体感覚を最大限に駆使 片岡義男という著者が実に卓越した日本語の使い手であること(いまの言い方で言えば「言語性IQが高い」)人であることは疑いえない。その高知能ももちろんさることながら、彼自身の皮膚感覚・肉体感覚を最大限に駆使してここに収められた実に手堅い・ねばり強い分析が施される。こうして見ると「渾身の」長編評論であることに唸ってしまう。ぼく自身がついつい陥りがちな「日本語はあいまい」という観念に異を唱え、片岡が小説執筆・取材・読書から得たロジックと感覚で異論を唱えるその手腕に(異論はあれど)あらためて脱帽せざるをえないと思う …続きを読む
    踊る猫
    2024年10月16日
    32人がナイス!しています
  • 読めば読むほどに、この力作において片岡義男が為そうとした分析の凄みを思い知らされる。湾岸戦争について、アメリカという大国について、英語と日本語について、日本という謎の国について……どの対象もそれだけで優 読めば読むほどに、この力作において片岡義男が為そうとした分析の凄みを思い知らされる。湾岸戦争について、アメリカという大国について、英語と日本語について、日本という謎の国について……どの対象もそれだけで優に1冊本が書けてしまう巨大なもので、ゆえにこの本1冊の中に閉じ込められたそうした分析はその濃さにも関わらず、まだまだ論じられる余地があるとも言える。その分析はしかし他でもない私たちが片岡の仕事を引き受けて為していくべきなのかなとも思った。そう考えればこの本にはたくさんの「切り口」があり、開かれた仕事かと思う …続きを読む
    踊る猫
    2023年02月22日
    29人がナイス!しています

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