• ホラー文庫だが、9.7次元という「世界認識」を他人に伝達する能力者であるアリスの覚醒、そのアリスの"S"に曝されると普通の人間は死ぬか回復不能なほどの重度の精神障害を負う、という設定についていくのは、ハード ホラー文庫だが、9.7次元という「世界認識」を他人に伝達する能力者であるアリスの覚醒、そのアリスの"S"に曝されると普通の人間は死ぬか回復不能なほどの重度の精神障害を負う、という設定についていくのは、ハードSFを読む感覚に近い。そりゃ最初から視覚化も言語化も不可能な設定を小説にするというのだから…ムチャだ(笑)　無謀な小説だと思うし、やはりというか肝心の「アリスのS」の表現はもどかしいくらいに言葉が足りない。そりゃそーだ。最初から言語化できるわけがない話なんだから。でも意欲的な作品だと思う。シビレた。 …続きを読む
  ジンベエ親分

  2018年04月01日
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• いわゆるパニック・ホラー作品。比室アリスの覚醒により、大勢の人達が意識障害を引き起こし、死者も出た「瞭命館パニック」。駆け付ける救命隊員にも意識障害を引き起こさせるのっけからどうしようもない状態でつか いわゆるパニック・ホラー作品。比室アリスの覚醒により、大勢の人達が意識障害を引き起こし、死者も出た「瞭命館パニック」。駆け付ける救命隊員にも意識障害を引き起こさせるのっけからどうしようもない状態でつかみはまずまず。司会を埋め尽くすほどの蝶が舞う現象は幻想的ですらある。しかしながら、アリスの「サヴァン能力」に関する説明がとにかく長すぎる。出だしは最高潮だったホラー要素もなくなっており、ただただ衒学的な内容が続く。起こってる事象は凄まじいが、スケールは小さく迫力にも欠けた。 …続きを読む
  しょう

  2020年12月21日
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• ６０名を超す人間が同時に意識障害を起こすという事故が発生。その原因が解明されないまま７年が過ぎたある日、国立脳科学研究センターの中の核シェルター級に厳重警戒された施設で、一人の少女が目覚めて…冒頭は良 ６０名を超す人間が同時に意識障害を起こすという事故が発生。その原因が解明されないまま７年が過ぎたある日、国立脳科学研究センターの中の核シェルター級に厳重警戒された施設で、一人の少女が目覚めて…冒頭は良かったのですが、徐々についていけなくなりました。作品云々ではなく、９．７次元云々を上手く理解できない自分の想像力の乏しさが原因です。虹色の蝶というと、「∀ガンダム」の 月光蝶を思い浮かべてしまいました。 …続きを読む
  緋莢

  2020年10月15日
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