黒い春

黒い春

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2000年03月06日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784048732086

黒い春

  • 著者 山田 宗樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2000年03月06日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784048732086

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「黒い春」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 突然咳き込み、黒い粉状のものを吐き出して亡くなる「黒手病」。5月に突然発症し、発症した人間は必ず死に至る恐ろしいもの。その病と闘う、監察医や感染症研究のスペシャリストたち。かなり前に読んで印象深かった 突然咳き込み、黒い粉状のものを吐き出して亡くなる「黒手病」。5月に突然発症し、発症した人間は必ず死に至る恐ろしいもの。その病と闘う、監察医や感染症研究のスペシャリストたち。かなり前に読んで印象深かったけれど、読み返してもやはり面白かった。家族のきずなや愛情も含め、読みごたえのある1冊です。雪子さん、残念でした…。 …続きを読む
    ゆみねこ
    2017年11月26日
    72人がナイス!しています
  • 興味深くて、一気読みだった。フィクションだし、17年も前に書かれた小説なのに、古臭くない。そして、他人事とは思えなかった。数時間前までは全くの健康体だった人々が、突然、黒い粉を吐き、悶絶して死亡する。 興味深くて、一気読みだった。フィクションだし、17年も前に書かれた小説なのに、古臭くない。そして、他人事とは思えなかった。数時間前までは全くの健康体だった人々が、突然、黒い粉を吐き、悶絶して死亡する。その原因は…。日本では絶滅したとされていた結核菌も、耐性をつけて復活した。現代日本は、大気・土壌汚染、オゾン層の破壊などなど、色々な問題を抱えている。黒手病ではなくとも、自然を踏みにじってきたつけが、ウィルスや病原菌、細菌などの突然変異という形で、人類に回ってくるというのは、じゅうぶんにあり得る話だと思った。 …続きを読む
    とろこ
    2017年02月26日
    52人がナイス!しています
  • 発症すれば30分で死に至る黒手病。原因をたどれば、先に読んだ「比ぶ者なき」の、今となってはわかりようもない時代にまで逆上る。25年以上も前の作品だが、何ら違和感を感じない。現在も怖ろしい感染症が現れ、対策 発症すれば30分で死に至る黒手病。原因をたどれば、先に読んだ「比ぶ者なき」の、今となってはわかりようもない時代にまで逆上る。25年以上も前の作品だが、何ら違和感を感じない。現在も怖ろしい感染症が現れ、対策はすぐには見つからない。安易に未知のものへ手を出してはいけないという警告か。それまでは特に好意を抱く存在でもなかったが、死を覚悟した幼い子を持つ母親の、残される家族への思い、その強さが、いっそう切ない。 …続きを読む
    クリママ
    2017年01月11日
    44人がナイス!しています

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著者紹介

山田 宗樹(やまだ・ むねき)

1965年愛知県生まれ。
筑波大学大学院修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事。
その後『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。
2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化され大ヒット作となる。
2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテッド』など。

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