巷説百物語

巷説百物語

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1999年09月02日
判型:
四六判
ページ数:
512
ISBN:
9784048731638

巷説百物語

  • 著者 京極 夏彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1999年09月02日
判型:
四六判
ページ数:
512
ISBN:
9784048731638

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「巷説百物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 面白かったです。必殺仕事人を京極さんがアレンジしたと思わせるほど。世間の濃い闇の中で又市の鈴が鳴るとき、不可解な事件が綺麗に消えゆくような空気に包まれるのが心地よかったです。江戸時代ならではの景色に溶 面白かったです。必殺仕事人を京極さんがアレンジしたと思わせるほど。世間の濃い闇の中で又市の鈴が鳴るとき、不可解な事件が綺麗に消えゆくような空気に包まれるのが心地よかったです。江戸時代ならではの景色に溶け込む妖たちの姿。それは人々の様々な想いの象徴であるというのが美しさと妖しさを醸し出しているようでした。勧善懲悪に絡む妖怪という取り合わせがツボです。 …続きを読む
    優希
    2017年07月12日
    93人がナイス!しています
  • 単行本にて再読です。何度でも楽しめるというか、何度読んでも各話の結末にいちいち驚く自分のアタマの悪さに感謝です。この分だと『続巷説…』も楽しめる事間違いない。。本作の又市一味の仕事はまだまだジャブ程度 単行本にて再読です。何度でも楽しめるというか、何度読んでも各話の結末にいちいち驚く自分のアタマの悪さに感謝です。この分だと『続巷説…』も楽しめる事間違いない。。本作の又市一味の仕事はまだまだジャブ程度のもの。次作からの圧倒的な闇への対決は再読ながらワクワクします。又市曰く「生き残った者の心中にこそ…冥府はあるので御座居ます」との事。これつい先日『弔堂』の御主人も仰ってましたね。これこそ不変の理かもね★ …続きを読む
    勇波
    2017年01月04日
    70人がナイス!しています
  • 闇が本当の闇として存在できた江戸時代を舞台に、読み手の肺を粘度の高い苔生す湿度で満たし、行き場なき想いが凝る現世と幽世の境目で弔いの鈴を鳴らす。京極さんが放つ式神のように怪異を裁く又市サーガ始まりの物 闇が本当の闇として存在できた江戸時代を舞台に、読み手の肺を粘度の高い苔生す湿度で満たし、行き場なき想いが凝る現世と幽世の境目で弔いの鈴を鳴らす。京極さんが放つ式神のように怪異を裁く又市サーガ始まりの物語。 …続きを読む
    吉田あや
    2024年09月15日
    50人がナイス!しています

powered by 読書メーター

著者紹介

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。

この著者の商品

最近チェックした商品