旅涯ての地

旅涯ての地

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1998年10月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
560
ISBN:
9784048731140

旅涯ての地

  • 著者 坂東 眞砂子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1998年10月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
560
ISBN:
9784048731140

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「旅涯ての地」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 一時、著者の本を一気読みしていた時期があったが、この本が一番印象に残った。キリスト教のカタリ派について扱ったものとしては、内容がとても濃い。日本と中国の血をひく主人公の目を通して、カタリ派の人々との出 一時、著者の本を一気読みしていた時期があったが、この本が一番印象に残った。キリスト教のカタリ派について扱ったものとしては、内容がとても濃い。日本と中国の血をひく主人公の目を通して、カタリ派の人々との出合いが描かれてる。その信心の厚さを外国人の目が冷静に見た語り口が分かりやすく、臨場感もある。女性信者の視点が描かれているのが印象的だった。最後の主人公と女性信者のエピソードは、救いの一つだろう。と思った。 …続きを読む
    AN
    2021年06月24日
    28人がナイス!しています
  • 東の果ての倭の、肉にまみれ肉を求める男と、西の果ての欧州の、肉を離れ忌む女がふとしたきっかけでともにする道行きで、事あるごとに男は女を挑発し、二人の間の隔たりは無限かにみえるが、魂の安らぎを求める点で 東の果ての倭の、肉にまみれ肉を求める男と、西の果ての欧州の、肉を離れ忌む女がふとしたきっかけでともにする道行きで、事あるごとに男は女を挑発し、二人の間の隔たりは無限かにみえるが、魂の安らぎを求める点では同じ。一遍上人の遊びに接する踊り念仏と、カタリ派の厳格な教義に基づく信仰が、距離を超えて出会う。最期にマッダレーナが禁を犯して「私に触れて」というとき、彼女は肉を通じての安らぎを初めて得たのだろうか。ほかならぬイエスが最後の晩餐でこれは私の肉であると言ったのは、肉を通してこそ人は結ばれるからではないか。 …続きを読む
    松本直哉
    2019年06月26日
    24人がナイス!しています
  • 最も好きな作品です。激しさと静寂。愛とエロス。やさしさと厳しさ。生きる過酷さと幸福。そのどれもを味わえる作品。キリストの秘密を描く作品としはダビンチコードなんかよりも上。とにかく一度読んで、この作品ち 最も好きな作品です。激しさと静寂。愛とエロス。やさしさと厳しさ。生きる過酷さと幸福。そのどれもを味わえる作品。キリストの秘密を描く作品としはダビンチコードなんかよりも上。とにかく一度読んで、この作品ちお出会えただけでも、生まれてきてよかったと思える作品でした。これからも何度も読み直すと思います。 …続きを読む
    ロマンチッカーnao
    1970年01月01日
    8人がナイス!しています

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