「愛してる」感想・レビュー
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この本に書かれた若者たちの寂しさは、あの時代特有のものなのだろうか。古い寂しさなのだろうか。書かれたのは1990年、著者21才のときだという。エッセイを読んでいるような感覚になった。他者の痛みをこんなに感じ …続きを読む2019年12月17日98人がナイス!しています
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21歳の時の鷺沢さんの作品。ごく普通の日常が流れていくいつものスタイルだった。繊細で美しい。「思ったり感じたりした者の勝ちだ。私もニワトリ頭に詰められるだけ詰め込んで、全部全部を憶えていようと思う。一生 …続きを読む2015年12月07日51人がナイス!しています
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若かりし鷺沢萠が映像として浮かぶ。まるで、彼女が主人公で当時を回想しながら言葉を紡いでいるように見えてしまう。行きつけの店“ファッサード”には愛すべき人たちがたくさんいる。バカ騒ぎして友達の家に押しかけ …続きを読む2012年07月29日41人がナイス!しています