愛してる

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1994年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041853023
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愛してる

  • 著者 鷺沢 萠
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1994年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041853023

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「愛してる」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この本に書かれた若者たちの寂しさは、あの時代特有のものなのだろうか。古い寂しさなのだろうか。書かれたのは1990年、著者21才のときだという。エッセイを読んでいるような感覚になった。他者の痛みをこんなに感じ この本に書かれた若者たちの寂しさは、あの時代特有のものなのだろうか。古い寂しさなのだろうか。書かれたのは1990年、著者21才のときだという。エッセイを読んでいるような感覚になった。他者の痛みをこんなに感じて引き受けて、著者自身の痛みの置き場所は。笑顔の後ろにあるかもしれない悲しみは。ついそう考えてしまう。今もし生きていたなら。短文で拡散されるこの時代の若者たちの寂しさをどう書いただろうか。 …続きを読む
    (C17H26O4)
    2019年12月17日
    98人がナイス!しています
  • 21歳の時の鷺沢さんの作品。ごく普通の日常が流れていくいつものスタイルだった。繊細で美しい。「思ったり感じたりした者の勝ちだ。私もニワトリ頭に詰められるだけ詰め込んで、全部全部を憶えていようと思う。一生 21歳の時の鷺沢さんの作品。ごく普通の日常が流れていくいつものスタイルだった。繊細で美しい。「思ったり感じたりした者の勝ちだ。私もニワトリ頭に詰められるだけ詰め込んで、全部全部を憶えていようと思う。一生懸命に」あとがきは今の私と歳近いし、今私も同じ気持ちだからすごく共感した。「食べる、寝る、お湯に浸かる、この三つを繰り返しやってれば間違いないんだから」辛くてボロボロになっても、人に会ってごはん食べるだけで気持ちが軽くなったり。彼らは確かに生きている。言葉で言うのは難しいけど、人への愛に溢れた作品だと思う。 …続きを読む
    ひめか*
    2015年12月07日
    51人がナイス!しています
  • 若かりし鷺沢萠が映像として浮かぶ。まるで、彼女が主人公で当時を回想しながら言葉を紡いでいるように見えてしまう。行きつけの店“ファッサード”には愛すべき人たちがたくさんいる。バカ騒ぎして友達の家に押しかけ 若かりし鷺沢萠が映像として浮かぶ。まるで、彼女が主人公で当時を回想しながら言葉を紡いでいるように見えてしまう。行きつけの店“ファッサード”には愛すべき人たちがたくさんいる。バカ騒ぎして友達の家に押しかけたり、夜中突然電話を寄こしたり、正体不明になるまで酔い潰れて介抱してもらったり…。そんなの全然ダメじゃんって思うかもしれないけど、すごく理解できて共感できて泣きたいような気持ちになる。どんなにつらくても、どんなに苦しくても、そして生きづらくても、愛してる人たちがいるだけで、なんとかなる。きっとそうなんだ。 …続きを読む
    masa@レビューお休み中
    2012年07月29日
    41人がナイス!しています

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