来るべき世界

来るべき世界

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1995年01月20日
判型:
文庫判
ページ数:
320
ISBN:
9784041851173
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来るべき世界

  • 著者 手塚 治虫
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1995年01月20日
判型:
文庫判
ページ数:
320
ISBN:
9784041851173

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「来るべき世界」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  •  昭和の香り漂う古典SF漫画なので正直古さは否めないが、そのレトロ感が心地よい。スケールのでかい設定で、アメリカとソ連を思わせるスター国とウラン連邦の対立に、新たに登場した新人類、宇宙から迫る地球の危機  昭和の香り漂う古典SF漫画なので正直古さは否めないが、そのレトロ感が心地よい。スケールのでかい設定で、アメリカとソ連を思わせるスター国とウラン連邦の対立に、新たに登場した新人類、宇宙から迫る地球の危機と、盛り沢山の設定を、上手く一作にまとめている。  解説を書いている小松左京の文章も熱い。彼が初版を読んだのは昭和24年だそうで、東西冷戦の影響が、色濃く作中に反映されている。 …続きを読む
    スター
    2020年05月10日
    44人がナイス!しています
  • 1951年(昭和26年)の金字塔的な作品、その先見性や予言性、普遍性には驚くしかない。マンガの神様には未来が見えるのだろうか。米ソ両国を思わせる2大国の戦争、核実験がもたらす生態系の突然変異、ノアの方舟伝説 1951年(昭和26年)の金字塔的な作品、その先見性や予言性、普遍性には驚くしかない。マンガの神様には未来が見えるのだろうか。米ソ両国を思わせる2大国の戦争、核実験がもたらす生態系の突然変異、ノアの方舟伝説、地球最後の日、格差がもたらす反乱‥‥。その後のSF物語に頻出するテーマがてんこ盛り。さらに、スピード感と躍動感溢れるタッチ。あとがきで著者は泣く泣く割愛した為に、わかりにくくなってしまったと弁明するが、これからも読み継がれる傑作であることに変わりはない。正確には手塚治虫漫画全集の1、2巻で読了。 …続きを読む
    おさむ
    2023年11月20日
    27人がナイス!しています
  • 初期手塚三部作のラストを飾るSF大作。黙示録的な不安と狂騒の中で人類の相対化とヒューマニズムを両立させた、手塚治虫の両極的な魅力が詰まった作品。工場に戦場、ミュータントの基地と目まぐるしく舞台が変わる群 初期手塚三部作のラストを飾るSF大作。黙示録的な不安と狂騒の中で人類の相対化とヒューマニズムを両立させた、手塚治虫の両極的な魅力が詰まった作品。工場に戦場、ミュータントの基地と目まぐるしく舞台が変わる群像劇でありながら読みやすく、いつもの手塚スターたちの名演は鳥肌が立つレベル。精神を磨耗させ虚無的になっていくロックの姿はトラウマになりそうだ。最後の大団円に至るまで、ハッピーエンドなのに呉知英が言う手塚の底冷えするようなニヒリズムや皮肉が張り詰めていて、読んだ後も疲労に近い余韻を残してくれる …続きを読む
    白義
    2012年08月23日
    11人がナイス!しています

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