あさとほ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年06月17日
判型:
文庫判
ページ数:
352
ISBN:
9784041163818

あさとほ

  • 著者 新名 智
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年06月17日
判型:
文庫判
ページ数:
352
ISBN:
9784041163818

この物語を追うと、人が消える。横溝ミステリ&ホラー大賞、受賞第一作!

夏日が通う大学で教授が突如失踪し、「事情を探る」と言う同級生も大学に来なくなった。部屋を訪ねると本が山積みになっており、「あさとほ」という無名の古典を執拗に調べていたらしい。そして風呂場には彼女の遺体が……。同じように失踪した人が他にもいると知った夏日は、幼いころ双子の妹が失踪した日の思い出を重ねてしまい、恐る恐る調査に乗り出す。はたして単なる”お話”に、生き死にを左右する力があるだろうか? 人間と物語の本質に迫る、精緻を極めたホラーミステリ。 夏日が通う大学で教授が突如失踪し、「事情を探る」と言う同級生も大学に来なくなった。部屋を訪ねると本が山積みになっており、「あさとほ」という無名の古典を執拗に調べていたらしい。そして風呂場には彼女の遺体が……。同じように失踪した人が他にもいると知った夏日は、幼いころ双子の妹が失踪した日の思い出を重ねてしまい、恐る恐る調査に乗り出す。はたして単なる”お話”に、生き死にを左右する力があるだろうか? 人間と物語の本質に迫る、精緻を極めたホラーミステリ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

あさとほ

解説・澤村伊智

「あさとほ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 散逸した古典文学「あさとほ」を巡るホラー作品。主人公の在籍する大学の教授が突如失踪する。そしてその事件を追っていた友人が部屋で亡くなる。彼女が直前まで調べていたのが「あさとほ」。そこから主人公は幼い頃 散逸した古典文学「あさとほ」を巡るホラー作品。主人公の在籍する大学の教授が突如失踪する。そしてその事件を追っていた友人が部屋で亡くなる。彼女が直前まで調べていたのが「あさとほ」。そこから主人公は幼い頃に消えた双子の妹を思い出す。一見それぞれバラバラに見える事件は「あさとほ」に収束されていく。後半はもう主人公が誰なのかで、誰の物語なのかもわからなくなり結構難儀しましたが、面白い切り口の作品で、新しい世界に触れたような読後感を味わえました。 …続きを読む
    紅羽
    2025年06月21日
    10人がナイス!しています
  • 作者さん単著二作目。人を消すという古典文学がモチーフのホラーミステリ。平安時代の散佚物語が鍵となっていて、アカデミックな雰囲気がホラー作品としては珍しくて興味深い。「あさとほ」が何なのか分からない、け 作者さん単著二作目。人を消すという古典文学がモチーフのホラーミステリ。平安時代の散佚物語が鍵となっていて、アカデミックな雰囲気がホラー作品としては珍しくて興味深い。「あさとほ」が何なのか分からない、けれどその周縁では何かが起き続けている、という状況が派手さはないが不気味で魅力的。終盤は現実そのものを解体しようとするような、読み手の足元さえも揺さぶってくる試みがされていて不安を煽られた。ホラーとミステリの中に哲学とSFも入っている感じ。単行本版と文庫版で結末が違うそうなので単行本も読んでみたい。星4.5/5 …続きを読む
    冬野
    2025年07月05日
    7人がナイス!しています
  • 『あさとほ』をめぐる不思議で奇妙な物語。最終的に何が真実で何が作り話なのか、わからなくなってしまったけど、古典の一部を知るという意味では、興味深かった。後世に残っておらず、失われた書物が多数あるという 『あさとほ』をめぐる不思議で奇妙な物語。最終的に何が真実で何が作り話なのか、わからなくなってしまったけど、古典の一部を知るという意味では、興味深かった。後世に残っておらず、失われた書物が多数あるということを初めて知ったけれど、考えてみれば、当然のこと。散逸本が見つかるほどに、歴史の真実が浮き彫りになっていくなんて、ロマンだ。 …続きを読む
    マキ
    2025年07月20日
    6人がナイス!しています

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