- 著者 フリードリヒ・マックス・ミュラー
- 訳 山田 仁史
- 解説 松村 一男
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年02月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 304
- ISBN:
- 9784044008574
比較神話学
- 著者 フリードリヒ・マックス・ミュラー
- 訳 山田 仁史
- 解説 松村 一男
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年02月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 304
- ISBN:
- 9784044008574
後に「宗教学」へと繋がる学問、その始まりの論考
宗教学の祖マックス・ミュラーは、人類の始原を明かすため、古代インド神話とギリシア神話の比較研究を始めた。神と自然現象は同一だったとし、近親相姦のような忌まわしい記述は、自然を古代言語で表現した名残だとした。こうした学説は、合理的思考を求めた19世紀の英国で歓迎される。そして、神話は「古代世界の宗教」と位置づけられ、後の宗教学へと繋がっていった。学問の曙光となった重要論文に、訳注・解説を付す。
『比較宗教学の誕生』(国書刊行会)収載の「比較神話学」の文庫化。
『比較宗教学の誕生』(国書刊行会)収載の「比較神話学」の文庫化。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
普遍史の一部としての神話学
人類の始原状態
神話制作時代
ギリシア神話が与える嫌悪感
神話制作時代の歴史的特徴
アーリア文明の歴史
抽象名詞
抽象動詞
後の神話的語法
複数名称と同義名称
『ヴェーダ』の神話的言語
セレネとエンデュミオン
神話の原要素
エオスとティトノス
ケパロスとプロクリス
ヘラクレスの死
ダフネとアポロン
大自然の啓示
ウルヴァシーとプルーラヴァス
大自然の悲劇
古代神話の歴史への当てはめ
神話の詩文
カーリダーサの戯曲 『ウルヴァシー』
オルペウスとエウリュディケ
愛の曙
エロスの語源
童子神エロス
古代の訛言としての神話
原註
「比較神話学」解題(山田仁史)
解説 (松村一男)
人類の始原状態
神話制作時代
ギリシア神話が与える嫌悪感
神話制作時代の歴史的特徴
アーリア文明の歴史
抽象名詞
抽象動詞
後の神話的語法
複数名称と同義名称
『ヴェーダ』の神話的言語
セレネとエンデュミオン
神話の原要素
エオスとティトノス
ケパロスとプロクリス
ヘラクレスの死
ダフネとアポロン
大自然の啓示
ウルヴァシーとプルーラヴァス
大自然の悲劇
古代神話の歴史への当てはめ
神話の詩文
カーリダーサの戯曲 『ウルヴァシー』
オルペウスとエウリュディケ
愛の曙
エロスの語源
童子神エロス
古代の訛言としての神話
原註
「比較神話学」解題(山田仁史)
解説 (松村一男)
「比較神話学」感想・レビュー
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神話の中には一見して野蛮、不道徳、支離滅裂とされるエピソードがある。マックス・ミュラーはそれらを「自然現象を表す一般名詞が用法を忘れられ、神を表す固有名詞となり、擬人化されたものが神話である」とする言 …続きを読む2025年03月07日13人がナイス!しています
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言語学から神話の成立を探る試みということになるだろうか。本書を読んで、昔日本神話の概説書(確か上田正昭『日本神話』だったと思う)で、神話そのものの分析・考察ではなく神々の名前に込められた意味をひたすら …続きを読む2025年03月05日13人がナイス!しています
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まだ言語が幼かった時代、抽象的な概念を表すことができなかった人類にとって、自然や事象を表現することが神話そのものなのであった。19世紀の気鋭の宗教学者ミュラーは、神話的表現からその成り立ちをリグ=ヴェー …続きを読む2025年03月30日2人がナイス!しています