パイナップルの彼方

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年01月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041121542
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パイナップルの彼方

  • 著者 山本 文緒
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年01月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041121542

山本文緒さんこの世にたくさんの光を、ありがとうございました(彩瀬まる)

父のコネで都会の信用金庫の人事部に勤める深文は、安定した仕事の中で同性の先輩ともうまく付き合い、恋人との関係も良好で満足していた。居心地いい生活、それはずっと続くと思っていたのに。ある日、1人の女性新人社員が配属されたことで、周囲のバランスがゆっくり崩されていく。そして起きた、ある小さな出来事を気掛けに世界はすっかり瓦解の一途をたどる……。
すべてがダメになったと思ったら、何もかも捨てて南の島へ飛んでパイナップル工場で働けばいい。そんな決して実現しない妄想が「私」を救ってくれることもある。中毒性があり! 山本文緒の筆致が冴えわたる、誰もが共感できる「私」の物語。(解説:彩瀬まる)
父のコネで都会の信用金庫の人事部に勤める深文は、安定した仕事の中で同性の先輩ともうまく付き合い、恋人との関係も良好で満足していた。居心地いい生活、それはずっと続くと思っていたのに。ある日、1人の女性新人社員が配属されたことで、周囲のバランスがゆっくり崩されていく。そして起きた、ある小さな出来事を気掛けに世界はすっかり瓦解の一途をたどる……。
すべてがダメになったと思ったら、何もかも捨てて南の島へ飛んでパイナップル工場で働けばいい。そんな決して実現しない妄想が「私」を救ってくれることもある。中毒性があり! 山本文緒の筆致が冴えわたる、誰もが共感できる「私」の物語。(解説:彩瀬まる)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次

パイナップルの彼方

あとがき

解説 彩瀬まる

「パイナップルの彼方」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 短大時代からの親友たち。特に不満のない彼氏。裕福ではないが過不足ない仕事。平凡だけど物事を斜に構えた目で見る主人公のその媚びない態度に好感を持っていた。しかしその飄々と映っていた彼女の身に起こる出来事 短大時代からの親友たち。特に不満のない彼氏。裕福ではないが過不足ない仕事。平凡だけど物事を斜に構えた目で見る主人公のその媚びない態度に好感を持っていた。しかしその飄々と映っていた彼女の身に起こる出来事の数々に背筋が寒くなっていった。私もどちらかというと他人からの評価を気にしないで自分の中に籠るタイプだったので我が身を振り返る良いきっかけになりました。甘えられる時は甘えて、頼りたい時は頼る、そんな素直な女でありたいなと思った。 …続きを読む
    aoringo
    2022年11月17日
    98人がナイス!しています
  • 山本文緒さんの恋愛小説好きだなー。書かれたのが結構前だから今じゃ色々あり得ない出来事もあって、おぉーまじかとなったけど面白い。今の生活に満足していた深文だけどある1人の新入社員が入ってきた事により周り 山本文緒さんの恋愛小説好きだなー。書かれたのが結構前だから今じゃ色々あり得ない出来事もあって、おぉーまじかとなったけど面白い。今の生活に満足していた深文だけどある1人の新入社員が入ってきた事により周りのバランスが段々と崩れてくる。ほんっとこういう女嫌だわ。深文の考える事が自分も若い頃考えた事があったりでめちゃくちゃ共感した。 …続きを読む
    machi☺︎︎゛
    2024年03月13日
    89人がナイス!しています
  • 湧き上がる感情を華奢なグラスの中で乱暴にかき混ぜられたみたい。マドラーがグラスに当たる度に割れてしまわないかハラハラするのに、腹立って乱暴になってしまう手は止められない、感情は飛び散り霧散する…こんな 湧き上がる感情を華奢なグラスの中で乱暴にかき混ぜられたみたい。マドラーがグラスに当たる度に割れてしまわないかハラハラするのに、腹立って乱暴になってしまう手は止められない、感情は飛び散り霧散する…こんな気持ちになる小説だとは全く想像していなかった。恋愛小説にしてはなかなかハードじゃないか。嫌いじゃない。寧ろ分かり過ぎる主人公の立ち位置に、記憶に残る一冊に認定できそうな予感。人は弱い。弱くて、狡い。だから他人を攻撃し、自分が間違っていない事を確信しようとするのだろう。そして恋愛は夢想から覚め初めて始まるのだ。 …続きを読む
    えみ
    2022年06月25日
    65人がナイス!しています

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