団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年04月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
272
ISBN:
9784040824093
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団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

  • 著者 安田 浩一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年04月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
272
ISBN:
9784040824093

そこは外国人、高齢者をネトウヨが襲う「空間」と化していた。最前線ルポ!

そこは、外国人、高齢者をネトウヨが襲う「空間」と化していた。
団地は、この国の“未来”である。テロ後のパリ郊外も取材した、地べたからの最前線ルポ!!

団地はこの国の課題最先端「空間」となっていた。
団地。そこは、かつて「夢と希望の地」だった。
しかし、いまは都会の限界集落と化している。高齢者と外国人労働者が居住者の大半を占め、さらにそこへ“非居住者”のネトウヨはじめ排外主義者が群がる。
排外主義的なナショナリズムに世代間の軋轢、都市のスラム化、そして外国人居住者との共存共栄……。
厳しい現実に負けずに、“一緒に生き続けること”を実践している各団地の取り組みを、私たちは“日本の未来”に出来るのか?
外国人実習生や排外主義者の問題を追い続ける著者が、日本各地に加えてテロ直後のパリ郊外も取材し、日本に問う。

■団地は差別と偏見の触覚だ
■孤独死に国籍は関係ない
■九〇を超える国籍の人が住むパリの団地
■「人種間というよりは、世代間のギャップなんですよ」
■きっかけはほとんど“ごみ問題”
■日系人は合法的労働者供給源だった
■ヘイトスピーチを昇華する

※本書は2019年3月の小社より刊行した単行本を加筆修正したものです。

目次
まえがき――団地は「世界」そのものだった
第一章 都会の限界集落――孤独死と闘う
第二章 コンクリートの箱――興亡をたどる
第三章 排外主義の最前線――ヘイトへ抵抗する
第四章 パリ、移民たちの郊外――レッテルを塗りつぶす
第五章 残留孤児の街――歴史の中に立つ
第六章 「日本人」の境界――差別と分断に屈しない
あとがき
新書版あとがき
参考文献一覧
そこは、外国人、高齢者をネトウヨが襲う「空間」と化していた。
団地は、この国の“未来”である。テロ後のパリ郊外も取材した、地べたからの最前線ルポ!!

団地はこの国の課題最先端「空間」となっていた。
団地。そこは、かつて「夢と希望の地」だった。
しかし、いまは都会の限界集落と化している。高齢者と外国人労働者が居住者の大半を占め、さらにそこへ“非居住者”のネトウヨはじめ排外主義者が群がる。
排外主義的なナショナリズムに世代間の軋轢、都市のスラム化、そして外国人居住者との共存共栄……。
厳しい現実に負けずに、“一緒に生き続けること”を実践している各団地の取り組みを、私たちは“日本の未来”に出来るのか?
外国人実習生や排外主義者の問題を追い続ける著者が、日本各地に加えてテロ直後のパリ郊外も取材し、日本に問う。

■団地は差別と偏見の触覚だ
■孤独死に国籍は関係ない
■九〇を超える国籍の人が住むパリの団地
■「人種間というよりは、世代間のギャップなんですよ」
■きっかけはほとんど“ごみ問題”
■日系人は合法的労働者供給源だった
■ヘイトスピーチを昇華する

※本書は2019年3月の小社より刊行した単行本を加筆修正したものです。

目次
まえがき――団地は「世界」そのものだった
第一章 都会の限界集落――孤独死と闘う
第二章 コンクリートの箱――興亡をたどる
第三章 排外主義の最前線――ヘイトへ抵抗する
第四章 パリ、移民たちの郊外――レッテルを塗りつぶす
第五章 残留孤児の街――歴史の中に立つ
第六章 「日本人」の境界――差別と分断に屈しない
あとがき
新書版あとがき
参考文献一覧

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

まえがき――団地は「世界」そのものだった
団地第一号/「給水塔がなくなってから団地は変わってしまったんだ」/四二年ぶりに訪ねた、育った団地etc.

第一章 都会の限界集落――孤独死と闘う
「常磐」から「常盤」へ/老いの苦悩/団地はいまや限界集落/孤独死に国籍は関係ない etc.

第二章 コンクリートの箱――興亡をたどる
“団地妻”の時代/「金子田んぼ」/居場所/監督の最期は団地そのものだった etc.

第三章 排外主義の最前線――ヘイトへ抵抗する
排外運動の発火点/「人種間というよりは、世代間のギャップなんですよ」/文化交流を防災から始めた/「違いは壁でも境界でもない」/ヘイトスピーチを昇華する/意味もなく使われた団地の外観/「共生」も「環境」も守る etc.

第四章 パリ、移民たちの郊外――レッテルを塗りつぶす
団地は差別と偏見の触覚だ/ブランメニル団地/パリの“もうひとつの顔”/「見ればわかるでしょ。人が大勢住んでいるだけ」/統合に漏れた人々が追いやられる/アソシアシオンが生きている意味をつくる/難民に対する嫌がらせ/「団地に足りないのは何だと思う?」/スティグマ/九〇を超える国籍の人が住む団地/「サッカーチームと団地は違う」/だれもが共通する「被害」、差別/チャイナ団地/そこは歴史も繁栄も矛盾も含んでいた etc.

第五章 残留孤児の街――歴史の中に立つ
原爆スラム/地べたから団地を見あげる/「絶対に一色に染まることはない」/残留孤児/基町アパートは「孤児の街」だった/日本人の心の中には紙一枚の壁がある/平和の軸線 etc.

第六章 「日本人」の境界――差別と分断に屈しない
きっかけはほとんど“ごみ問題”/日系人は合法的労働者供給源だった/保見団地抗争/ガイジンは雇用の調整弁にされた/「日本人、私たちと話したがらないでしょ?」/“住民”として受け入れる etc.

あとがき
新書版あとがき
参考文献一覧

「団地と移民 課題最先端「空間」の闘い」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 安田さんによる団地に関するドキュメント。主題は移民が住むようになった団地内でのヘイトクライムの告発と共生を模索する住民たちの姿を記している。ヘイトクライムは胸くそ悪い気持ちにしかならない一方、団地とい 安田さんによる団地に関するドキュメント。主題は移民が住むようになった団地内でのヘイトクライムの告発と共生を模索する住民たちの姿を記している。ヘイトクライムは胸くそ悪い気持ちにしかならない一方、団地という共同体において、力強く生きる移民の方々の姿が印象的。 …続きを読む
    Satoshi
    2023年12月07日
    9人がナイス!しています
  • ◆単行本は2019年3月KADOKAWA刊、新書版(本書)は2022年4月角川新書刊。著者は1964年生のフリーライター、『ネットと愛国』や2010年刊(2023年再刊)の『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』の著者。◆本書は外国人問題 ◆単行本は2019年3月KADOKAWA刊、新書版(本書)は2022年4月角川新書刊。著者は1964年生のフリーライター、『ネットと愛国』や2010年刊(2023年再刊)の『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』の著者。◆本書は外国人問題ではなくタイトル通り「団地」が中心的なテーマで、団地の形成史を背景に、高齢化の進む住民や文化史的な事柄も踏まえつつ、中国系住民が多く暮らす埼玉の芝園団地や日系人の多い愛知の保見団地での摩擦と交流、中国帰国者の集まる広島の基町アパート、さらにパリ郊外の移民団地をルポする。 …続きを読む
    モリータ
    2023年04月20日
    9人がナイス!しています
  • 高度経済成長期に全国で建てられた団地と、そこに住まう移民の問題を取材した本。元は単行本だったが加筆されて新書になったらしい。元の本も目は付けていたので手に取りやすくなって嬉しい。国内だけでなくフランス 高度経済成長期に全国で建てられた団地と、そこに住まう移民の問題を取材した本。元は単行本だったが加筆されて新書になったらしい。元の本も目は付けていたので手に取りやすくなって嬉しい。国内だけでなくフランスの事例も載っている。 どこの国でも単純労働力?は不足していて、その居住のために古くなった公営の団地を充てがうという状況は変わらないらしい。先進国(と日本をまだ言って良いのかは迷うが)の成長が止まり、しかし過酷な肉体労働はしたくない、という状況から生まれる歪と、芽生えた幾つかの希望が描かれている。 …続きを読む
    iwtn_
    2022年04月16日
    3人がナイス!しています

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