君たちは今が世界

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年07月16日
判型:
文庫判
ページ数:
416
ISBN:
9784041111529
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君たちは今が世界

  • 著者 朝比奈 あすか
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年07月16日
判型:
文庫判
ページ数:
416
ISBN:
9784041111529

2020年、難関中学の入試で出題多数!教室で渦巻く、悪意と希望の物語。

「文ちん、やれるよな?」人気者とつるむようになってから、文也は自分がクラスの中心にいるような気分がする。担任の幾田先生は地味で怖くないし、友達と認定してくれるみんなと一緒にいるのが一番大切だ。ある日、クラスを崩壊させる大事件に関わってしまうまでは――。(「みんなといたいみんな」)
今の自分は仮の姿だ。六年生の杏美は、おとなしい友人の間で息をひそめて学級崩壊したクラスをやりすごし、私立中学に進学する日を心待ちにしている。宿題を写したいときだけ都合よく話しかけてくる”女王”香奈枝のことも諦めているが、彼女と親友同士だった幼い記憶がよみがえり……。(「こんなものは、全部通り過ぎる」)

学校も家庭も、子どもは生きる世界を選べない。胸が苦しくなるような葛藤と、その先にある光とは。
2020年、難関中学校の入試問題に数多く取り上げられた話題作に、文庫でしか読めない特別篇「仄かな一歩」を加えた決定版!
「文ちん、やれるよな?」人気者とつるむようになってから、文也は自分がクラスの中心にいるような気分がする。担任の幾田先生は地味で怖くないし、友達と認定してくれるみんなと一緒にいるのが一番大切だ。ある日、クラスを崩壊させる大事件に関わってしまうまでは――。(「みんなといたいみんな」)
今の自分は仮の姿だ。六年生の杏美は、おとなしい友人の間で息をひそめて学級崩壊したクラスをやりすごし、私立中学に進学する日を心待ちにしている。宿題を写したいときだけ都合よく話しかけてくる”女王”香奈枝のことも諦めているが、彼女と親友同士だった幼い記憶がよみがえり……。(「こんなものは、全部通り過ぎる」)

学校も家庭も、子どもは生きる世界を選べない。胸が苦しくなるような葛藤と、その先にある光とは。
2020年、難関中学校の入試問題に数多く取り上げられた話題作に、文庫でしか読めない特別篇「仄かな一歩」を加えた決定版!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 みんなといたいみんな
第二章 こんなものは、全部通り過ぎる
第三章 いつか、ドラゴン
第四章 泣かない子ども
  エピローグ
特別篇 仄かな一歩 (※文庫書き下ろし)

「君たちは今が世界」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 私たちの世代の小学生はもっと平和だった気がします。だが私たちの子どもの世代は親も含めて深刻でした。これも一部触れられていましたがSNSが影響していました。噂話は仕方ないですがそれが仲間外れに繋がらないよ 私たちの世代の小学生はもっと平和だった気がします。だが私たちの子どもの世代は親も含めて深刻でした。これも一部触れられていましたがSNSが影響していました。噂話は仕方ないですがそれが仲間外れに繋がらないようにしないと。 …続きを読む
    ゴンゾウ@新潮部
    2023年05月31日
    99人がナイス!しています
  • 学級崩壊寸前の6年3組。子供を侮ってはいけない。支配したがる子、教室の中心になりたい子、空気の読めない子、ぼっちが嫌で合わせる子。30人いれば30の個性が一つの部屋の中で化学反応を起こす。そんな子供たちの姿 学級崩壊寸前の6年3組。子供を侮ってはいけない。支配したがる子、教室の中心になりたい子、空気の読めない子、ぼっちが嫌で合わせる子。30人いれば30の個性が一つの部屋の中で化学反応を起こす。そんな子供たちの姿は大人の世界の縮図を見るようで辛い。教師や親だけでなく、大人は子供を見守ってゆく責任があると感じた。エピローグで少し救われる。 …続きを読む
    itica
    2024年04月24日
    84人がナイス!しています
  • 小学生のクラス、それは大人の社会の鏡だ。だが彼らは意地悪や茶化しや悪戯が大好きだ。騒ぎ始めたら止まらない。サブタイトル「みんなといたいみんな」「こんなものは、全部通り過ぎる」が強い同調圧力を表していて 小学生のクラス、それは大人の社会の鏡だ。だが彼らは意地悪や茶化しや悪戯が大好きだ。騒ぎ始めたら止まらない。サブタイトル「みんなといたいみんな」「こんなものは、全部通り過ぎる」が強い同調圧力を表していて心が痛い。あまりにひどい悪戯に、先生は「皆さんは、どうせたいした大人にはなれない。」と言い放つ。先生に同情するが、生徒にも同情する。大人になり、先生になった女子は振り返る。「それでも近づく余地は残されている、という意味だったのではないか」と。子供たちは家庭環境も性格も千差万別だ。教育者は本当に聖職だと思う。 …続きを読む
    エドワード
    2022年01月20日
    57人がナイス!しています

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